鮎釣り道具の必需品のひとつ「オトリ缶」。
オトリ屋さんで購入したオトリを生かしたまま釣り場へ移動するときや、釣った鮎を川に浸けて活かしておく際に使用します。
シンプルな構造で種類が多いわけではないものの、初心者の場合はどれを選んだらよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は、オトリ缶のオススメ製品をピックアップ。
あわせて、選び方も解説します。
一度購入したら、そうそう買い替えるモノでもないため、しっかりチェックしておきましょう。
また、あると便利な関連アイテムも取り上げていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
オトリ缶とは
オトリ缶とは、名前のとおり「オトリ」を入れるアイテムです。
エアーポンプをセットできるようになっており、オトリを元気なまま生かしておくために使用します。
オトリ屋さんから釣り場までの移動や、ポイントを大きく移動する際の必需品。
川の流れに浸けておいて、オトリと釣った鮎を生かしておくためにも使用します。
鮎を生かす目的のみに使用するシンプルな道具であり、それほど種類は多くありません。
通常、一度購入したら、流して紛失しない限り長く使用するモノであり、よく吟味して自分にあったタイプを選択しましょう。
エアーポンプをセットしてオトリを生かしておくアイテム
オトリ屋さんから釣り場までの移動やポイントを移動する際の必需品
川の流れに浸けておいてオトリと釣った鮎を生かしておくためにも使用
オトリ缶の選び方3つのポイント
オトリ缶の選び方ですが、特別難しくはありません。
選ぶ際に押さえておくべくポイントは、下記の3つです。
- 大きさで選ぶ
- 材質で選ぶ
- 使い勝手で選ぶ
では、それぞれ解説していきましょう。
大きさで選ぶ
オトリ缶の容量はL(リットル)で表示されており、10L以下から20Lを超える大型モデルまでさまざまなサイズが発売されています。
オトリ屋さんで購入したオトリを2~3匹生かしておく程度なら、10L以下でも十分です。
ただし、釣れた鮎をすべて生かしたまま移動したいような場合は注意が必要。
容量に対して多くの鮎を入れすぎると、酸欠になって弱ってしまいます。
釣った鮎をすべて弱らせずに移動したいなら、最低でも18L以上、できれば20L以上のオトリ缶がオススメです。
また、大容量モデルは引き舟を収納できるメリットも。
車載スペースが狭い場合や、スマートに整理したいときに役立ちます。
引き舟については、下記の記事で詳しく取り上げていますので参考にしてみてください。
数匹のオトリを移動させるだけなら10L以下でも十分
長時間の移動や多くの鮎を入れる場合、また引き舟を収納したいなら20Lほどがオススメ
材質で選ぶ
オトリ缶の材質は、PP樹脂やABS樹脂など硬質プラスチック製が一般的です。
一部、バッカンタイプのEVA樹脂を採用したオトリ缶も販売されています。
通常は、硬質プラスチック製のオトリ缶がオススメ。
そのまま川の流れに浸けて鮎を生かしておけます。
バッカンタイプは川に浸けられないため、オトリ屋さんからポイントまでの移動用など使い道が限定的です。
手長エビ釣りなど他の釣りでも使用する場合なら、予備として購入を検討してもよいでしょう。
なかには、昔ながらの真鍮製やステンレス製のオトリ缶もありますが、手作り品で流通量も少なく、なかなか見かけません。
一般的にはそのまま川に浸けられる硬質プラスチック製をチョイス
バッカンタイプはオトリ数匹を小移動させるときや他の釣りで共用したい場合に便利
使い勝手で選ぶ
シンプルな構造のオトリ缶ですが、さまざま工夫をこらした製品もあるのでチェックしておきましょう。
鮎を傷めないように出っ張りを少なくしたり、角に丸みをもたせたりなど形状に工夫している製品が販売されています。
投入口を側面に設けているタイプもあり、川に浸けた状態のまま鮎を投入できて便利です。
基本的にエアーポンプをセットするスペースを設けてありますが、なかには2個セットできるタイプも。
長時間かけてポイントを移動する際など、酸欠でオトリが弱ってしまうのが心配な場合に役立ちます。
エアーポンプを2個セットできるタイプは長時間移動に便利
側面にも投入口があれば川に浸けたまま鮎を投入できる
エアーポンプについては、下記の記事で詳しく取り上げています。
オトリ缶のオススメモデル
オトリ缶の選び方がわかったところで、オススメ製品を見ていきましょう。
大手釣り具メーカーでは、ダイワとシマノだけがオトリ缶を販売しています。
あわせて、オトリ缶に便利なアイテムも紹介しているので、参考にしてみてください。
ダイワ(DAIWA) 友カン GX-1500
同社のラインナップのなかではもっと小型の、容量約15Lのオトリ缶です。
おもに、オトリ屋さんから釣り場までの移動にオススメ。
多くの鮎を入れて長時間運搬するのには適していません。
オトリ投入に便利な、2段階開閉式小ブタを採用。
投入口を側面に設けており、川に浸けたままオトリを投入できて便利です。
ダイワ(DAIWA) 友カン TS-1800
容量約18Lのオトリ缶です。
内面ブラック仕様で、オトリが落ち着きやすいよう工夫しています。
上ブタには脱着しやすい、ワンタッチロックを採用しているのもオススメポイント。
側面に乗せた石が滑りにくい、石止めリブを設けています。
ダイワ(DAIWA) 友カン GX-2000
同社の引き船を収納できる、容量約20Lのオトリ缶です。
側面にも投入口を設けているほか、リブをつけて石が落ちにくくする工夫をこらしているのが特徴。
ヒンジ開閉式通風ブタには2重ロックを採用し、誤って開いてしまうトラブルを防いでいます。
ダイワ(DAIWA) 友カン TS-2400
容量約24Lと、同社で最大サイズのオトリ缶です。
引き船を収納できる大きさで、車載スペースが狭い場合に役立ちます。
釣った鮎をすべて生かしたまま移動したいときや、長距離を移動する際に重宝するオススメ製品です。
シマノ(SHIMANO) オトリ缶 OC-012K
容量20Lのオトリ缶です。
エアーポンプを2つセットできるのが最大のオススメポイント。
長時間の移動などオトリをなるべく元気なまま生かしたいシーンで活躍します。
投入口の小ブタの角度を2段階で選択できるのもポイント。
オトリを選別したいときや、タモにぜんぶ移すときなどシーンによって使い分けできます。
オーランド(Oland) 鮎かん角(中)12L ON-120
容量12Lのコンパクトなオトリ缶です。
オトリを取り出すときに役立つ、小さな網が付属しています。
オーランド(Oland) ライン 鮎かん 平型 グリーン ON-121
容量12Lのオトリ缶。
オトリ数匹を釣り場まで移動させる用途にオススメです。
オーランド(Oland) ライン 鮎かん 丸(中) モスグリーン ON-64
容量6.4Lのコンパクトなオトリ缶です。
買ったオトリ2~3匹を釣り場まで運搬するのに適しています。
買い求めやすい低価格も魅力です。
ダイワ(DAIWA) タックルバッグ 友バッカン ミニ(A)
素材にやわらかいEVA樹脂を使用した、バッカンタイプのオトリ缶です。
2~3匹のオトリを移動させたいシーンで使いやすく、エアーポンプポケットを備えています。
あくまで移動用であり、川の流れに浸ける用途では使用できません。
オトリ缶に便利なアイテム
オトリ缶を使いやすくカスタマイズできる、便利なアイテムが発売されているのでチェックしておきましょう。
ダイワ(DAIWA) フィッシング ストラップ(A)
同社のクーラーボックス用の替えストップです。
オトリ缶のベルトとしても活用できます。
大型ショルダーパット付きで、大型のオトリ缶を持ち運びやすくカスタマイズしたい方にオススメです。
タックルインジャパン(Tackle In Japan) 鮎カンクイック可変ベルト
オトリ缶に標準で装備されているベルトと、付け替えできる可変ベルトです。
手提げ時と肩掛けで、ベルトの長さを瞬時に切り替えできます。
オトリ缶の使い勝手をアップグレードしたい方にオススメです。
タックルインジャパン(Tackle In Japan) 鮎カンネットDEストッパー
オトリ缶の重しにする石を入れられるネットです。
万一石が滑り落ちても、オトリ缶が流されません。
オトリ缶のベルトに装着し、必要なときに取り出し可能。
ネットの入れ物にフロート機能を備えており、目印として役立ちます。
用途やシーンにぴったりなオトリ缶を見つけよう
オトリを元気なまま生かしておくのに必要なオトリ缶。
そうそう買い替えるアイテムではないため、よく吟味して使いやすそうなオトリ缶を選びましょう。
使い勝手をよくするアイテムも発売されていますので、自分なりにカスタマイズするのもオススメですよ。
今回の記事を参考に、自分にぴったりなオトリ缶を見つけてみてください。