鮎の友釣りでは、オトリ屋さんでオトリを購入して車で釣り場へ向かう際や、ポイントを大きく移動する場合など、オトリ缶に入れた鮎を弱らせないために『エアーポンプ」を使用します。
エアーポンプは釣り具メーカーのモデルほか、エアーポンプを専門に取り扱っているメーカーの製品もあるのでチェックしておきましょう。
おすすめのエアーポンプをご紹介し、あわせて選び方を解説します。
購入を検討している方は参考にしてみてください。
『エアーポンプ』とは?
エアーポンプとは、水中に空気を吐出して水をかくはんし、新鮮な空気を送り込むためのアイテムです。
釣りでは釣った魚を生かしておきたい場合に使用し、小物釣りやテナガエビ釣り、エギング等でも利用している場合があります。
鮎釣りにおいてはオトリ缶にセットし、車での移動でオトリを元気な状態で持ち運ぶ際に欠かせません。
釣り具メーカーではダイワがエアーポンプを販売しているほか、エアーポンプを専門に扱っているメーカーから強力なエアー量を誇る製品も販売されています。
鮎釣り用『エアーポンプ』選び方3つのポイント
エアー量で選ぶ

エアーポンプには、モデルによってエアー量が異なります。
オトリ屋さんから釣り場まで長距離でなければ、毎分1.5Lのモデルで十分です。
自宅に生かしたまま持って帰りたい場合など、移動時間が長い場合には1.5L以上のモデルを候補に入れておきましょう。
よほどの長時間の移動でなければ、エアー量毎分1.5Lのモデルで十分。
生かしたまま持ち帰りたいなど、移動時間が長い場合はエアー量の大きいモデルもチェック。
電源方式で選ぶ

釣り用として使用するエアーポンプのほとんどが乾電池式ですが、車のシガーソケットから電源をとるタイプも販売されています。
なかでも、ダイワから発売されている、乾電池とカー電源の両方に対応しているモデルに注目。
シガーソケットから電源をとっている場合でも乾電池をセットしておけば、エンジンを切ったときに自動で乾電池駆動に切り替わるため便利です。
乾電池切れで予備を用意していない場合も対応できるほか、乾電池の消費量も減らせるのでチェックしてみてください。
エアーポンプはほとんどが乾電池式だが、乾電池と車のシガーソケットの両方から電源をとれるタイプもある。
エンジンを切れば自動的に乾電池駆動に切り替わり、乾電池切れにも対応できて便利。
乾電池の消費量を減らせるのも魅力。
サイズで選ぶ
使用しているオトリ缶にすっきりと設置できるかをチェックしておきましょう。
たとえば、ダイワのエアーポンプなら、当然ながらダイワ製のオトリ缶にピッタリとフィットします。
通常、エアー量の大きいモデルほど、本体サイズも大きくなるため注意が必要です。
なかには、オトリ缶に大きなサイズのエアーポンプを設置するための、アダプターを販売しているメーカーもあります。
使用しているオトリ缶へスマートに取り付けできるかサイズをチェック。
エアー量の大きいモデルほど、本体サイズも大きくなるため要注意。
鮎釣りにおすすめの『エアーポンプ』7選

ダイワ(DAIWA) ジェットエアーアルファ V
乾電池とカー電源の両方で使える2WAY仕様のエアーポンプ。
エンジンを切るなど、車からの電源供給を絶つと自動的に電池駆動に切り替わるため便利です。
エアー量は毎分1.5Lで、乾電池を使用する場合は単1形乾電池2本で約15時間使用可能。
約3mの車電源コードが付属しています。
ダイワ(DAIWA) ジェットエアーアルファ D
単1形乾電池2本使用するタイプのエアーポンプ。
エアー量はHiで毎分1.5L、Loで0.7Lで、Loで約45時間、Hiで約15時間使用できます。
ダイワ(DAIWA) ジェットエアー 214 イエロー
柔軟な特殊樹脂製ホースを付属しているエアーポンプです。
単1形乾電池を2本使用します。
エアー量は毎分Hiで1.5L、Loで0.8L。
駆動可能時間はLo約30時間、Hi約80時間です。
冨士灯器 パワーポンプ FP-3000
シリーズ最強の毎分3.0Lの酸素供給量を誇るエアーポンプです。
新機能のスイッチロック機能や専用のロングストーンが付属しているなど、機能も充実しています。
単1アルカリ電池を4本使用するタイプで、強約24時間、弱で約70時間使用可能。
弱運転時のエアー量は毎分約1.5Lです。
ちなみに、釣りの展示会等で「毎分エアー量3.0LのFP-3000を鮎カンに装着したい」という声を受けて、アダプターを製品化しています。
天然ゴム製でサイズ約W80×H35×D128mm。
大手メーカーのオトリ缶各種で使用可能となっており、気になる方はチェックしてみてください。
冨士灯器 パワーポンプ FP-2000
こちらは、FP-3000より若干エアー量の少ない毎分2Lのタイプです。
単1形アルカリ電池2本使用し、強約16時間、弱で約65時間使用できます。
サイズは幅約80×高さ148×奥行42.5mmです。
ハピソン(Hapyson) YH-750 乾電池式エアーポンプ(マーカー機能付) 2300
毎分2.3Lのエアー量を誇るエアーポンプ。
弱時のエアー量は毎分約約0.7Lで、細かい泡を出すセラミックストーンが付属しています。
動作時にはLEDが点灯するため、暗い場所でも運転状態を確認しやすいのが特徴。
単1形乾電池2本使用で、強約4時間、弱で約45時間運転可能です。
ハピソン(Hapyson) カー電源/乾電池式 2WAYエアーポンプ YH-737B
車に乗っている時はカー電源で、車のエンジンを切ると自動で電源が乾電池へ切り換わる2WAYタイプのエアーポンプです。
単1形乾電池2個使用時の連続運転時間は約50時間。
販売価格はダイワのモデルより若干安いですが、エアー量は毎分約1.0Lと弱く、長距離移動には向いていません。
一般的なワンボックスカーの後部座席に届く、長さ3mのシガーライターソケット用カー電源アダプターコードが付属しています。
エアーポンプを2個使用する方法もある

毎分3.0Lの強力なエアー量のモデルは魅力ながら、そのままでは既存のオトリ缶には取り付けできません。
ただ、シマノのオトリ缶を使用するなら、エアーポンプを2個取り付けできるようになっているため便利です。
毎分1.5Lのエアーポンプを2個取り付ければ合計で3.0Lになり、状況に応じて1個ずつ使用したり、2個同時に使用したりと使い分けもできます。
定期的に状態を確認しておこう
エアーポンプを選ぶ際はエアー量と本体の大きさをチェック。乾電池とカー電源の両方に対応しているタイプが便利。エアー量毎分3.0Lの強力なモデルもあるのでチェックしておこう。
エアーポンプはオトリを弱らせずに移動させるために欠かせないアイテムです。
「音が急に大きくなった」「エアーが弱くなった」など違和感があれば、内部のパーツが劣化、破損している可能性もあるため、日頃から不具合がないか気にかけておくことが重要です。
移動中に急にエアーで出なくなって慌てることのないよう、備えておきましょう。