鮎釣り道具の必需品のひとつ「オトリ缶」。
おもに、オトリ屋さんで購入したオトリを生かしたまま釣り場へ移動する際に使用します。
シンプルな構造でそれほど種類が多いわけではないものの、初心者の場合はどれを選んだらよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか?
そこで今回、オトリ缶の選び方を解説するのとあわせて、おすすめモデルもご紹介。
一度購入したら、そうそう買い替えるモノでもないため、しっかりチェックしておきましょう。
あると便利な周辺アイテムもあわせてご紹介します。
オトリ缶とは

オトリ缶は、名前のとおり「オトリ」を入れるアイテムです。
エアーポンプをセットできるようになっており、オトリを元気なまま生かしておくために使用します。
オトリ屋さんから釣り場までの移動やポイントを変えるときに活躍。
釣り場で流れに浸けて、オトリや釣った鮎を生かしておくためにも使用します。
鮎を生かす目的のみに使用するシンプルな道具であり、それほど種類は多くありません。
それゆえに、一度購入したら流して紛失しない限りは長く使用するモノであり、よく吟味して自分にあったモデルを選択しましょう。
オトリ缶の選び方
大きさで選ぶ

オトリ缶は容量をL(リットル)で表示しており、10L以下から20Lを超える大型モデルまで販売されています。
オトリ屋さんで購入したオトリを2~3匹生かしておく場合は、10L以下でも十分。
少し多めにオトリを用意したい場合でも、15Lほどあれば問題ありません。
ただし、釣った多くの鮎を引き舟からオトリ缶に移したり、車でポイント移動したりする場合には注意が必要です。
容量に対して多くの鮎を入れすぎると、酸欠になってオトリが弱ってしまいます。
多くの鮎を弱らせずに移動させることを考えれば、最低でも18L以上、できれば20L以上のモデルがおすすめです。
また、大容量モデルは引き舟を収納できるのもメリット。
車載スペースが狭い場合や、スマートに整理したいときに役立ちます。
数匹のオトリを移動させるだけなら10L以下でも十分。
ただし、長時間の移動や多くの鮎を入れる場合、引き舟を収納したいなら20Lほどのオトリ缶がおすすめ。
材質で選ぶ

オトリ缶の材質はPP樹脂やABS樹脂など硬質プラスチック製が一般的です。
一部、バッカンタイプのEVA樹脂を採用したモデルも販売されています。
通常は、硬質プラスチック製のオトリ缶がおすすめ。
そのまま川の流れに浸けて鮎を生かしておけます。
バッカンタイプは川に浸けておくことはできないため、オトリ屋さんからポイントまでの移動用など、使い道は限定的です。
手長エビ釣りなど他の釣りでも使用する場合なら、予備として購入を検討してもよいでしょう。
なかには、昔ながらの真鍮製やステンレス製のオトリ缶もありますが、大型化できず手作りで流通量も少なく、今ではめったに見かけません。
一般的には、そのまま川の浸けられる硬質プラスチック製のオトリ缶がおすすめ。
バッカンタイプはオトリ数匹を小移動させるときなど、使い道が限定的。
使い勝手で選ぶ

基本的にはシンプルな構造のオトリ缶ですが、さまざま工夫をこらしたモデルもあるのでチェックしておきましょう。
鮎を傷めないように出っ張りを少なくしたり、角に丸みをもたせたりなど形状に工夫しているモデルが販売されています。
投入口を側面に設けているモデルも便利。
川に浸けた状態のまま鮎を投入できます。
通常、エアーポンプをセットするスペースを設けていますが、2個セットできるモデルも要チェックです。
長時間かけてポイントを移動する際など、酸欠でオトリが弱ってしまうのが心配な場合に役立ちます。
エアーポンプを2個セットできるモデルは長時間移動したい場合に便利。
側面にも投入口を設けているモデルなら、 川に浸けたまま起こさず鮎を投入できる。
オトリ缶のおすすめモデル

ダイワ(DAIWA) 友カン GX-1500
容量約15Lのオトリ缶です。
同社のラインナップのなかではもっと小型モデルで、おもにオトリ屋さんから釣り場までの移動におすすめ。たくさんの鮎を入れて長時間運搬するのには適していません。
オトリ投入に便利な2段階開閉式小ブタを採用
投入口を側面に設けており、川に浸けたままオトリを投入でき便利です。
ダイワ(DAIWA) 友カン TS-1800
容量約18Lのオトリ缶です。
内面ブラック仕様でオトリが落ち着きやすくなっています。
上ブタには脱着しやすいワンタッチロックを採用。
側面に乗せた石が滑りにくい、石止めリブを設けています
ダイワ(DAIWA) 友カン GX-2000
容量約20Lのオトリ缶。
同社の引き船を収納できる、便利なおすすめモデルです。
側面にも投入口を設けているほか、リブをつけて石が落ちにくくする工夫をこらしているのも特徴。
ヒンジ開閉式通風ブタには2重ロックを採用し、誤って開いてしまうトラブルを防いでいます
ダイワ(DAIWA) 友カン TS-2400
容量約24Lと、同社で最大のオトリ缶です。
引き船を収納できる大きさで、車載スペースが狭い場合に適しています。
釣った鮎を生かしたまま持ち帰りたい場合や、長距離を移動する際におすすめです
シマノ(SHIMANO) オトリ缶 OC-012K
容量20Lのオトリ缶です。
エアーポンプを2つセットできるのが最大の特徴。
長時間の移動など、オトリをなるべく元気なまま生かしておきたい場合におすすめです。
投入口の小ブタの角度を2段階で選択でき、オトリを選別したいときやタモにぜんぶ移すときなどシーンによって使い分けできます
オーランド(Oland) 鮎かん角(中) 12L ON-120
容量12Lのコンパクトなオトリ缶です。
オトリを取り出すときに使用する、小さな編みが付属しています
オーランド(Oland) ライン 鮎かん 平型 グリーン ON-121
容量12Lのオトリ缶。
オトリ数匹を釣り場まで移動させる際におすすめのモデルです
オーランド(Oland) ライン 鮎かん 丸(中) モスグリーン ON-64
容量6.4Lのコンパクトなオトリ缶です。
買ったオトリ2~3匹を釣り場まで運搬するのに適しています。
買い求めやすい低価格も魅力です。
ダイワ(DAIWA) タックルバッグ 友バッカン ミニ(A)
素材にやわらかいEVA樹脂を使用した、バッカンタイプのオトリ缶です。
2~3匹のオトリを移動させたい場合に使いやすいタイプで、エアーポンプポケットを備えています。
あくまで移動用であり、川の流れに浸けておくことはできません
オトリ缶に便利なアイテム
オトリ缶を使いやすくカスタマイズできる、便利なアイテムが販売されているのでチェックしておきましょう。
ダイワ(DAIWA) フィッシング ストラップ(A)
同社のクーラーボックス用の替えストップですが、オトリ缶のベルトとしても活用できます。
大型ショルダーパット付きで、大型のオトリ缶を持ち運びやすくしたい場合におすすめです
タックルインジャパン(Tackle In Japan) 鮎カンクイック可変ベルト
オトリ缶に装備されているベルトと付け替えできる可変ベルトです。
手提げ時と肩掛けで、ベルトの長さを瞬時に切り替えできます。
オトリ缶の使い勝手をアップグレードしたい方におすすめです
タックルインジャパン(Tackle In Japan) 鮎カンネットDEストッパー
オトリ缶の重しにする石を入れられるネットです。
万一石が滑り落ちても、オトリ缶が流されません。
オトリ缶のベルトに装着し、必要なときに取り出せます。
ネットの入れ物はフロート機能を備えており、目印として便利です
よく吟味して使いやすいオトリ缶を見つけよう
オトリを元気なまま生かしておくのに必要なオトリ缶。
初心者で知り合いに教えてもらう段階では用意しなくても大丈夫ですが、一人で行くようになったら必要です。
鮎釣りを続けようと思ったならば、ぜひ購入を検討しましょう。
そうそう買い替えるアイテムではないため、よく吟味して使いやすいモデルを見つけてみてください。