引き舟のおすすめ15選!選び方5つのポイント
鮎の友釣りでは、オトリや掛かった鮎を入れておく「引き舟」が欠かせません。
鮎師には馴染みのある必需品ですが、これから鮎釣りをはじめる方のなかにはどれ選んだらよいのか、わからない方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、引き舟のオススメモデルをサイズごとにピックアップ。
あわせて選び方も解説します。
また、あると便利な「引き舟アンカー」も紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
「引き舟」とは
引き舟は、釣れた鮎やオトリを活かしながら釣りをするためのアイテムです。
読みは”ひきふね”ですが、漢字では「引船」と書く場合も。
名前のとおり、船のような形をしており、メーカーによっても呼び名が異なり「友舟」「鮎舟」などと名付けている場合もあります。
腰につけた「鮎ベルト」に引き舟のロープを装着するのが一般的なスタイルです。
鮎の友釣りは釣れた鮎をオトリにする釣り。
引き舟を身につけていれば、釣れるたびにオトリ缶を浸けてある場所に戻る必要がなく、そのままポイントの移動も可能です。
以下の動画のように、流れに漂わせながら鮎釣りを楽しみます。
- 引き舟はオトリや釣った鮎を生かしておく友釣りの必需品
- 腰に装着する「鮎ベルト」につなげて使用する
- 釣れるたびにオトリ缶を浸けている場所へ戻る必要がない
「引き舟」の選び方5つのポイント
引き舟を選ぶ際は、以下5つのポイントを押さえておきましょう。
- 大きさで選ぶ
- 機能で選ぶ
- カラーで選ぶ
- 価格で選ぶ
- 予備を用意する
大きさで選ぶ
引き舟はおよそ8Lから4.5Lまでと、モデルによって大きさが異なります。
大鮎が釣れるときや、数が釣れるときは大きいサイズのモデルがオススメ。
ただし、大きいほど移動する際に重たく大変で、流れに対する抵抗も大きくなります。
オールラウンドなタイプを求めるなら、6~7Lの中型サイズが最適。
さまざまなシチュエーションに対応できます。
小河川で機動力を生かした釣りを展開したいときや、浅場で腰から取り外す機会が多いなら小型サイズが便利です。
なかには、渓流相の釣り場で引きずりながら移動できる、袋タイプの引き舟もあるのでチェックしてみてください。
機能で選ぶ
引き舟によっては、便利な機能を搭載しています。
なかでも、投入口の形状にくぼみをつけて鮎を入れるときに逃げにくくしているタイプが便利。
片手で開閉できるレバーなど、使いやすい機能を搭載したモデルも販売されています。
また、舟内へ水が流入しやすい工夫をこらしているモデルも。
ひっくり返っても自動で元に戻りやすいタイプもあるので、チェックしてみてください。
カラーで選ぶ
引き舟には、モデルによってさまざまカラーバリエーションがあります。
基本的に、好みで選んで問題ありません。
なかには、水温によって使い分けている方もいるので、参考にしてみるのもよいでしょう。
たとえば、水温の低い初期は太陽光を吸収しやすい黒系など濃いめの色を選択。
盛期で水温の異常な上昇が気になるときはホワイトなど淡色系を選びます。
少しでも鮎の元気度をキープしたいなら、試してみてください。
価格で選ぶ
引き舟は機能や大きさなどによって、価格が異なります。
上位シリーズで多機能タイプほど高価格なものの、鮎を入れる目的である引き舟の基本的な構造は同じです。
自分にとっての使い勝手のよさと、予算とのバランスを考慮して選ぶとよいでしょう。
予備を用意しておく
引き舟は、釣った鮎を生かしておく鮎の友釣りでは必需品であり、予備を用意している方もいます。
たとえば、遠征で鮎釣りに行ったときに流してしまったり、盗難の被害にあったりした場合、釣り具店を探して買いに走る事態にもなりかねません。
予算が許すならば、2つ用意しておくと安心です。
「引き舟」のサイズ別オススメモデル
では、選び方がわかったところで、引き舟の人気モデルを見ていきましょう。
大型・中型・小型の3タイプに分けてご紹介します。
大型サイズ
ダイワ(DAIWA) 友舟 BT-800SP-S
ダイワの最上位シリーズ「スペシャル」の引き舟です。
大鮎も余裕で収納できる大容量8.0Lで、数釣りでも活躍します。
「速攻投入口」で鮎を投入しやすいほか、小フタ部の「スリット」で舟本体への水の流入を促進するのが特徴。
通水口の多さで舟内の水の循環がスムーズで、鮎が弱りにくなっています。
他モデルではオプション設定になっている「快適友舟ハンドルCRワイド」を標準装備しているのも魅力。
釣り人の体に伝わるショックを和らげる効果を発揮します。
ダイワ(DAIWA) 友舟 BX-800S
容量約8.0Lの引き舟で、スペシャルモデルの「BT-800SP-S」と同タイプです。
基本設計はスペシャルモデルと同じながら、デザインをやや簡素にしているのが特徴。
ハンドルに「ラクラクハンドル」を採用するなど、コストカットを図っています。
デザインを重視してスペシャルシリーズで揃える必要がなければ、こちらのモデルがオススメです。
イエローとレッドの2色をラインナップしています。
ダイワ(DAIWA) 友舟 BX-750S
容量7.5Lの引き舟です。
大型ながら細身のフロント形状により、水流抵抗感を軽減させています。
速攻投入口の搭載で鮎を投入しやすく、大鮎釣りはもちろん数釣りにも対応。
また、鮎にやさしいフレッシュな水が循環する大型の通水・排水口により、鮎が弱りにくいのもオススメポイントです。
持ち上げた時に水がサッと抜けやすく、すばやい手返しを実現。
ブルーとレッドから選択できます。
中型サイズ
ダイワ(DAIWA) 友舟 AT-700SP-S
速攻投入口や「快適友舟ハンドルCRワイド」を標準装備した、スペシャルシリーズの引き舟です。
容量約7.0Lでオールラウンドに使いやすいのが特徴。
舟の重心位置が下側で反転しにくいほか、反転しても「起き上がりこぼし」の原理で復元しやすい「高復元力機能」を搭載しています。
観音扉部をハニカム形状にし、舟本体へのスムーズな水の流入を促進しているのもオススメポイントです。
シマノ(SHIMANO) アドバンスパワーα HA-001W
高級感のある塗装を施した引き舟です。
スルットイン・オートリターンといった、引舟の基本性能が充実。
片手でしっかりと握りやすいグリップを備えています。
シマノ(SHIMANO) 引舟 リミテッドプロ ダークレインボー PD-1C1S
流水抵抗が少なく優れた安定性を誇る、容量7.0Lの引き舟です。
シマノの上位シリーズ「リミテッドプロ」のモデルで、流れや川相を選ばない万能タイプ。
片手で投入口を開閉できる「クイックオープンレバー」やひっくり返っても元に戻りやすい「オートリターン」、鮎を入れるときに逃げにくくする「スルットINシステム」など、使い勝手に優れた機能を豊富に搭載しています。
派手すぎずにアピールする「ダークレインボー」のカラーリングも魅力です。
シマノ(SHIMANO) アドバンスパワー2 HI-052N
さまざまシーンで使いやすい容量7.0Lの引き舟です。
従来モデルより幅広になっており、持ちやすさが向上しています。
ひっくり返ると浮力のバランスが崩れて元に戻る「オートリターン」を搭載。
特殊樹脂の採用により、チャラ瀬などで気になる音鳴りを抑制します。
シマノ(SHIMANO) アドバンスパワー HI-042P
シマノのモデルの中で、もっとも低価格な容量7.0Lの引き舟です。
投入口にくぼみをつけた形状で鮎を入れるときに逃げにくくする「スルットINシステム」を搭載しています。
他モデルに搭載されている、クイックオープンレバーは未搭載です。
がまかつ(Gamakatsu) 鮎舟ジャイロジェット650 GM9866
容量6.5Lの中型サイズの引き舟です。
浮力増強フロート材を使用しており、水流中での優れた安定感・復元性を実現しています。
舟上蓋後部のアクアスルーカバーによって、内部の水を効率よく放出するのもオススメポイント。
舟上に水を流す構造により、内部の水温上昇を防ぎます。
オーランド(Oland) ライン 鮎ボート オレンジ ON-65
低価格が魅力の引き舟です。
急流に強い構造を採用しているほか、自動反転機能を搭載しています。
底面のステンレス板によって水切れがよく、傷がつきにくいのも特徴。
鮎シールや水温計も付属しているなど、コストパフォーマンスに優れたオススメモデルです。
ダイワ(DAIWA) 友舟 AF-600R
フロート可動式を採用した、容量6.0Lの引き舟です。
フロート部が約15mm上にポップアップし、優れた安定性を実現。
水温の上昇を防ぐ「アジャスタブルフロート」機構を搭載しています。
舟が水の中で反転しにくく、反転した際も正常な位置に戻りやすいのも特徴です。
ロープのねじれを防ぐ「ねじれ防止機構ハンドル」や、わずらわしいハリ刺さりを激減させる「ササランロープ」を採用。
さらに、砂ガミのトラブルが減少する「ロータリーロック」を搭載しているなど、機能の充実したオススメモデルです。
小型サイズ
ダイワ(DAIWA) 友舟 GX-560W
約5.6Lのやや小型サイズの引き舟です。
鮎の飛び出しを抑える「暴れん窓」を搭載。
光の急激な刺激で鮎が飛び出すのを防ぎます。
セーフティロック付き水量ダイヤル付きにより、排水量を調節できるのも便利です。
小蓋が途中で止まって鮎を出し入れしやすい、2段階開閉蝶番を採用しています。
レッドホワイトとグレーネイビーの2色展開です。
2024NEW ダイワ(DAIWA) 友舟 GX-450W
川の流れを受けた際に左右のぶれが少ないフロント形状を採用した引き舟です。
従来モデル比で約17%引き抵抗が軽減しており、流れの中で安定しやすいのが特徴。
快適な釣りをサポートするおすすめモデルです。
ダイワ(DAIWA) 友舟 GX-420W
約4.2Lの小型サイズの引き舟。
「GX-560W」のサイズダウンモデルです。
小河川や浅場が中心のポイントで活躍するほか、機動力を生かした釣りに適しています。
ダイワ(DAIWA) 友バッグⅡ
袋状になっているタイプで、浅場や渓流相で引きずりながら移動しやすい引き舟です。
小河川や渓流相の川用としておすすめ。
容量5.5Lと3.6Lの2サイズをラインナップしています。
「引き舟アンカー」も用意しよう
「引き舟アンカー」を引き舟に装着しておけば、川に浸けたまま休憩するときに流れされにくく便利です。
また、川に立ちこんで釣りをしている最中に、誤って鮎ベルトから外れてしまったときにも役立つのもポイント。
アンカーが石に引っかかって止まるため、引き舟と中の鮎を流してしまう最悪のケースを防げます。
ダイワ(DAIWA) 友舟ストッパーエッグ
手のひらに収まるほどコンパクトな、エッグ形状の引き舟アンカーです。
ワンタッチでウイング開閉できるほか、固定する際に便利なリングが付属しています。
ダイワ(DAIWA) 友舟ストッパーSP-2
ブラつかずに舟をガッチリ固定できる、スタンダードなタイプの引き舟アンカーです。
タックルインジャパン(TACKLE in JAPAN) マルチアンカーTF(トランスフォーマー)
アンカーとしてはもちろん、ベルトや小枝等に挟んで止めることもできる引き舟アンカーです。
ウイングが回転し、2本から4本イカリと切り換わります。
2本イカリ時ではコンパクトになって開閉ロックがかかり、誤って鮎ベルトから外れるのを防止できるのも便利です。
タックルインジャパン(TACKLE in JAPAN) マルチアンカースピン2
ナスカンにもなる引舟アンカーです。
シャフト部分が回転してロープがヨレにくくなっているほか、同社の「ワイドホルダーYD」と併用すれば、さらに使い勝手が向上します。
タックルインジャパン(TACKLE in JAPAN) マルチアンカースピン4
4本イカリで高いアンカー性能を発揮する引き舟アンカーです。
お気に入りの「引き舟」を見つけよう
大きいサイズほど大鮎釣りや数釣りに便利
サイズが大きいほど重たく、水流抵抗も大きくなるため注意が必要
シチュエーションに合わせて使い分けるのがオススメ
鮎の友釣りは、釣った野鮎を新しいオトリとする循環の釣りです。
釣るたびにオトリ缶を漬けてある場所に戻るわけにはいかないので、必ず引き舟を用意しておきましょう。
大鮎釣り用や小河川用などシチュエーションに合わせて、サイズを使い分けできるとさらに便利。
また、万が一消失してしまうと、せっかくの釣りが台無しになるので予備を用意しておくのがオススメです。
紹介したモデルと選び方を参考に、自分にぴったりな引き舟を見つけてみてくださいね。
本記事の更新情報
- 2024年8月15日:全体的に読みやすく調整しました。