編集部コラム

日本古来からの伝統釣法『鮎の友釣り』5つの魅力とは?

 

清流のシンボル「鮎」。
清流の女王とも称され、古来より日本人に親しまれてきた川魚です。

日本各地の里川で伝統釣法「鮎の友釣り」に興じうる太公望たちの姿は、日本の夏の風物詩にもなっていますね。

鮎は1年で生涯を終える「年魚」です。

初春に海から川へ遡上してきた鮎は石についた珪藻類(コケ)を食べて成長し、秋に産卵行動をしたのち、その一生を終えます。

鮎の友釣りは一度はまってしまったら、もう止められないほどの魅力のある釣りです。
何故鮎の友釣りは、釣り師を虜にするのでしょうか?

『鮎の友釣り』5つの魅力

江戸時代に始まったとされる鮎の友釣り。
現在でも鮎の河川としても有名な伊豆の狩野川が発祥とされていますが、諸説あるようです。

江戸時代には、その面白さから仕事ほったらかしで友釣りに夢中になる人が続出し、「友釣り禁止例」のお達しが出されたとの逸話も。

鮎釣りの歴史については下記の本に詳しく書かれているので、興味のある方はチェックしてみてください。

なぜ、鮎の友釣りはそこまで釣り人を魅了するのでしょうか?

「オトリ」を使う特殊な釣り方

友釣りは、良いコケのついた石を縄張りとする鮎の性質を利用した釣りです。

「オトリ」の鮎を野鮎の縄張りに侵入させ、怒った野鮎が攻撃してくるのを利用して針に引っ掛けます。

餌を使って釣る一般的な釣りとは異なり、その特殊性に魅力を感じる釣り人も多いです。

どちらかといえば「待ちの釣り」である餌釣りとは違い、自分からオトリを操作して掛けにいく友釣りは、若者を中心に人気があるルアーフィッシングにも通じる部分もあるかもしれませんね。

美しい川で釣りをする喜び

鮎が生息する川は、水のきれいな清流。
透明感のある水に立ち込んで釣りをすることに、癒やされる釣り人も多いでしょう。

水質のよい場所に生息していた魚は、水質の汚染によって絶滅してしまう可能性があります。鮎も例外ではありません。

美しい川で友釣りを楽しむときには、川をこれ以上汚さないよう心がけながら楽しみましょう。

美しい魚体

鮎はとても美しい川魚。
とくに、うろこがきめ細かいのが特徴で、食べる際にうろこを剥がす必要がないほどです。

さらに、鮎は「香魚」ともいわれ、スイカのような臭いも特徴。
泥臭く生臭い魚ではありません。

また、縄張りを強く意識する鮎には「追星」と呼ばれる黄色い模様が浮かびあがります。
黒・黄色・白などのコントラストがとても美しく、鮎釣り師を魅了する理由のひとつです。

釣り味が最高

釣り人の手から放たれたオトリは流れの中に馴染み、ほどなくして水中で「ギラリ」と閃光が放たれた瞬間、目印が一気に吹っ飛ぶ……。

アドレナリンが分泌され、釣り人のテンションが急上昇する瞬間です。

釣りにはさまざまなジャンルがありますが、その道のエキスパートたちも夏になると友釣りにシフトする人もいるほど、一度友釣りを経験すると病みつきになるのほどの魔力を秘めています。

食べておいしい天然鮎

「食べるために鮎を釣る」、釣り人もいるでしょう。

もっともポピュラーな「塩焼き」、新鮮な鮎を生で食す「背ごし」、「天ぷら」など、鮎は「食べるために存在する」といっても過言ではないほどのおいしさです。

また、自分で釣った天然鮎の味は格別。
釣り人のみが味わえる特権です。

友釣りの伝統を守り続けたい

釣って楽しい、食べておいしい日本の伝統釣法『鮎の友釣り』。

しかしながら、昨今においては河川の汚染による天然鮎の減少、冷水病なる「鮎の病気」、カワウによる食害など、多くの課題を抱えています。

また、若者の参入が少ないため、「鮎師の少子高齢化」も大きな懸念材料です。
こんなに楽しく釣り師を魅了する釣りが廃れてしまうことは絶対に避けなければなりません。

当サイトも、微力ながら鮎釣り人口の増加、鮎釣り業界の発展のために努力していきたいと思っています。