養殖オトリの選び方5つのポイント!ハナカンの付け方も解説
鮎の友釣りは、まずオトリ屋さんで「オトリ」を購入することからはじまります。
最初はベテランの方に同行してもらうとよいですが、いずれ一人で川へ行くときのためにも養殖オトリの基本的な選び方を知っておきましょう。
本記事では、鮎釣り初心者向けに養殖オトリの選び方やハナカンの付け方を解説します。
オトリの基本的な選び方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
養殖オトリの選び方5つのポイント
では早速、養殖オトリの選び方を紹介していきましょう。
なお、あくまで一般的に言われている説や筆者の経験に基づく内容であり、独自の意見をもつ鮎師と異なる場合がある点ご了承ください。
また、上記の画像のようにバケツやタライに鮎を入れて選ばせてくれるオトリ屋さんが大半ですが、なかには選ばせてくれない場合もあります。
色をチェックする
養殖オトリは、上から見たときに黒っぽく濃い色が良いとされています。
鮎は保護色であり、「イケス内の真っ暗な環境に順応し、黒っぽいのが元気な証」というのが理由です。
ですので、白っぽいオトリは良くないとされていますが、イケスが白い場合は当てはまらないかもしれません。
また、イケスから白っぽく明るいタライやバケツにオトリを入れた際に、すぐに順応して体色が薄くなるのも元気な証とされています。
いずれにせよ、ほかのオトリと際立って色が異なるオトリは避けたほうがよいでしょう。
傷をチェックする
イケス内で腹を擦ったり、壁に鼻をぶつけたりして傷が付いている、変形しているオトリは避けましょう。
また、ヒレのつけ根や周囲が赤く傷んでいる、ヒレが欠けているオトリもNGです。
傷を負っているオトリはタライの中で元気よく泳いでいても、オトリに使うと底に入らず浮いてしまったり、横に傾いてしまったり、まったく泳がなかったりします。
ただし、オトリを次から次へとつかんで長々とチェックしていると、オトリ屋さんが嫌がる場合も。
極端に酷い状態でなければ、なるべくすばやく選びましょう。
大きさに注意する
オトリの大きさは、その川で釣れる野鮎の平均サイズがおすすめです。
小さすぎると強い流れに負けてしまいますし、大きすぎると全然泳がなかったり、野鮎が警戒して追わなかったりといったケースもあります。
なかには「やや小さめのほうが追われやすい」として、小さめのオトリを好む方もいるので参考にしてみてください。
ただし、「大鮎狙いではなるべく大きなオトリを選ぶ」という方もいるので、必ずしも大きなオトリがダメというわけではありません。
ヌメリをチェックする
鮎に限らず魚のヌメリは、体を滑りやすくして外敵から守ったり、細菌や寄生虫の侵入を防いだりする機能をもっています。
触ってヌメリがないなら、本来の機能を失って弱っている可能性があるので注意しましょう。
人気のオトリ屋さんがおすすめ
オトリ屋さんは養殖業者からオトリを仕入れるわけですが、人気店ほど回転が速く、常にフレッシュなオトリが入っている傾向があります。
オトリ屋さんによってはエサを与えない場合もありますし、長く売れ残っている鮎によい泳ぎは期待できないかもしれません。
多くの方が利用するオトリ屋さんのほうが情報も集まりやすいですし、とくに初心者の方は繁盛店で購入するのがおすすめです。
天然オトリを選ぶ際の注意点
オトリ屋さんによっては、釣った天然鮎をオトリとして売っていたり、養殖と天然を選ばさせてくれたりするお店があります。
一見、天然オトリのほうが釣れそうですが、必ずしもそうとは限りません。
一般的な説ですが、天然オトリと養殖オトリでは以下のような違いがあると言われています。
天然オトリ | 元気でいきない強い流れに入れても問題ないほど泳力に優れている。ただし、いったん弱ってしまうと回復しなかったり、時間がかかったりする。 |
養殖オトリ | 泳力は天然鮎より劣るが、弱っても少し休ませると回復が早い。休ませながら何度も使える場合がある。ただし、いきなり強い流れには入れにくい。 |
上記のように、どちらが絶対的に良いとは言い切れないわけですが、天然オトリを選ぶ際はハリ傷をしっかりチェックしておきましょう。
天然オトリは友釣りで掛けた鮎である可能性が高く、掛かりどころが悪いと泳がない、すぐ弱ってしまうなどのリスクがあります。
背中に針がかりしてもっともダメージが少ない「背がかり」の鮎を選びましょう。
また、何度かオトリとして使用し、サカサ針を刺した傷が大きかったりする場合も。
最悪、サカサ針を打つ場所がないほどボロボロになっている恐れもあるので、注意が必要です。
オトリへのハナカン付け方
オトリへのハナカンのセットは、主流の「ワンタッチハナカン」を使えば簡単です。
ワンタッチとあるように、ハナカンを開いたり閉じたりする必要がないのがメリット。
以下の動画のように、ハナカンの先を鮎の鼻に当てて、ほんの少し捻るような動作で簡単に付けたり外したりできます。
【まとめ】オトリが釣果を左右する
友釣りは「一に場所、二にオトリ、三に腕」と言われるほど、オトリの良し悪しが釣果に影響する場合があります。
オトリの選び方の基本を押えて、釣果アップにつなげていきましょう。
とくに、鮎釣りをはじめたばかりの初心者の方は、今回紹介した選び方をオトリ購入時にぜひ意識してみてください。