鮎釣り関連のラインを手掛けているフジノラインより、2020年の新製品『AQハイテク天上糸NEO』が発売されました。
ハイテク素材「ゼクシオン」の組糸を際した天井糸で感度抜群。
植物由来100%のワックスコートを施した「AQコート」により、水や傷からしっかりガードします。
従来モデルとの比較画像とともに、詳しくみてきましょう。
フジノライン『AQハイテク天上糸NEO』

2020年の新製品として登場したフジノライン『AQハイテク天上糸NEO』。
フジノラインの天井糸としては、初の「ビビットオレンジ」をカラーに採用しています。
ハイテク素材「ゼクシオン」の組糸を採用した天井糸は、すでに「ハイテク天上糸NEO」として発売されていました。
『AQハイテク天上糸NEO』は、さらに植物由来100%のワックスコートを施した「AQコート」を採用した天井糸。
穂先がらみやベタつきがほとんどないとしており、雨天時に活躍しそうです。
また、伸びがなく糸フケが出にくいため、PEラインの天井糸より優れた感度を実現しています。

「ハイテク天上糸NEO」とどこが違う?

『AQハイテク天上糸NEO』と従来モデル「ハイテク天上糸NEO」の違いはAQコートを施しているかどうか。
価格は200円高く、AQコートの分だけ高めに設定されているのでしょうか。
「雨の日はそもそも鮎釣りに行かない」という場合は、価格の安い「ハイテク天上糸NEO」でも十分かもしれません。
「ハイテク天上糸NEO」にはマーキング付きタイプもラインナップされており、その分100円高い価格設定になっています。
『AQハイテク天上糸NEO』のほうが表面はツルツルしているだろうと、目をつぶって触ってみましたが、正直違いはわかりませんでした。
拡大画像で見てみましょう。

「ハイテク天上糸NEO」のほうが凸凹が少ないように見えますね。
ただ、ラインは箇所によって凸凹具合が異なるため、一概には言えませんが。
メーカーの謳い文句通りであれば、雨の日の竿へのベタつきを少しでも軽減させたいなら『AQハイテク天上糸NEO』を、ベタつきを気にせず安いほうがよければ従来モデル「ハイテク天上糸NEO」を選ぶとよいのではないでしょうか。
PEより比重が重い
『AQハイテク天上糸NEO』の比重は1.41。
PEラインの0.97より比重が重いのが特徴です。
とくに、風の強いときにPEラインでは吹き上がってしまって釣りにくい状況で活躍します。
糸フケが出にくいため、細かいオトリ操作が可能。
狙ったスジをきっちり引きたいときに役立ちます。
テクニカルアドバイスが付属
パッケージ内には、仕掛け作りの参考になるテクニカルアドバイスを付属しています。
はじめてハイテク素材を天井糸を使用する方でも安心です。
ハイテク素材を天井糸として使用する場合は、リーダーを接続するのがポイント。
ぜひ、テクニカルアドバイスを参考にハイテク素材の天井糸を自作してみてください。
AQコートとは

一般的な釣り糸のコーティングには、フッ素加工やシリコン樹脂が採用されています。
『AQハイテク天上糸NEO』は、植物由来100%のワックスを使用。
ワックスを糸の表面に皮膜した後、熱でヒートセットしてワックスの強固な膜で糸全体位を覆っているのが特徴です。
強力はコーティングにより、水やキズからがっちりガードして快適な鮎釣りをサポートします。
『AQハイテク天上糸NEO』以外にも、ハナカン回り糸に採用されているのでチェックしてみてください。

ポリアリレート繊維「ゼクシオン」とは

ポリアリレート繊維「ゼクシオン」とは、「KBセーレン」が開発して2011年に発売を開始した繊維。
耐熱性・耐酸性・耐切創性・振動減衰性・低吸水性に優れており、釣り糸としても最適な素材です。
竿や仕掛けとのバランスも考慮して選ぼう
ハイテク素材の採用でまったく伸びがなく、抜群の感度を誇る『AQハイテク天上糸NEO』。
使用する場合は、水中糸やつけ糸、ハナカン回りに使用しているラインの種類、竿のパワー、調子なども考慮することが重要です。
ナイロンやフロロカーボンなど伸びる素材を水中糸に使っているなら、感度の向上が期待できるでしょう。
気になる方は、一度試してみてください。