鮎釣りに欠かせない道具のひとつとして鮎ダモ、通称「タモ(玉網)」があります。
各メーカーからさまざまなモデルが販売されており、とくに初心者はたくさんのモデルの中から選ぶ際に迷ってしまうこともあるでしょう。
同じように見えて、サイズや案外使い勝手、使用に適したシチュエーションなどが異なるので、購入する際には確認しておきましょう。
そこで今回は、おすすめの『鮎ダモ』をピックアップ。
あわせて、選び方も解説するので購入を検討している方は参考にしてください。
『鮎ダモ』とは

『鮎ダモ』は掛かった鮎を取り込む際はもちろん、オトリをヒキフネから出したり交換したりするときに使用します。
他の釣りでは、釣り網のことを「ランディングネット」と呼ぶ場合もありますが、鮎釣りでは馴染みません。「タモ」と呼びましょう。
『鮎ダモ』の選び方5つのポイント

大きさで選ぶ
『鮎ダモ』返し抜き用の特殊なタイプを除いて、大きくわけて39cmと36cmの2種類です。
主流は39cmなので、初心者であれば、39cm一択で問題ないでしょう。
36cmは、腰より高い水位のポイントに立ち込む際に最適です。
流れが強く深い場所に立ち込むと、その水圧はかなりのもの。
水流抵抗を考慮すれば、少しでもコンパクトな方が安全で釣りがしやすいのです。
網目で選ぶ
鮎タモは製品によって網目の細かさが異なります。
およそ1~5mmで、通常細かいほど価格も高いです。
網目の細かいタイプはハリやサカサ針などが網目に引っかかりにくく、ストレスなく釣りができるほか、鮎のヌメリも取れにくいです。
弱点は立ち込み時の水流抵抗が大きいこと。
流れの強いポイントで腰以上の深さに立ち込む際は、網目の粗い鮎タモのほうが水流抵抗を受けにくく、安全に釣りが楽しめるので、大きな網目のモデルがおすすめです。
川相で選ぶ
『鮎ダモ』には、底部にナイロン生地の袋を装着しているタイプがあり、「袋ダモ」と呼びます。
とくに、小河川や上流域など、あまり川に立ち込まず釣りをするようなポイントでは活躍。
袋に水を貯められるので、オトリを外さずにちょっと移動したいようなシチュエーションで役立つのです。
ただ一方で、流れの中では相当な水流抵抗を受けるため、深く立ち込む場合には向いていません。
使い勝手で選ぶ
各メーカー、さまざまな工夫を凝らした『鮎ダモ』を開発しています。
腰に差しやすいようグリップ形状を採用したり、底部に角度をつけて魚が動き回らない工夫を凝らしたりなど、使い勝手に優れたモデルが販売されているので、チェックしてみてください。
特殊な『鮎ダモ』もある
大河川に立ち込み、大鮎を返し抜き(飛ばした掛かり鮎を直接タモで受けない取り込み方法)で取り込むのに適した『鮎ダモ』もあります。
サイズが小さく水流抵抗を受けない形状になっており、上部に返しをつけて鮎が逃げにくい工夫を施したモデルもあります。
ただ、返し抜き専用なので、直接引き抜いてタモに受けるのには向いていません。
『鮎タモ』のおすすめモデルを紹介

シミズ(shimizu) テクノメッシュ カーボスター ソフト 39cm
『鮎ダモ』を中心に手がけている釣具メーカー「シミズ」の、最上級クラスの『鮎ダモ』です。
フレームとハンドルにカーボンを採用しており、一体成形が特徴。
段差や継ぎ目がないため、仕掛けが絡むトラブルは皆無です。
また、独特な形状のハンドルエンドを採用しており、腰ベルトに差しやすく抜け落ちにくい工夫を凝らしています。
シミズ(shimizu) テクノメッシュTT ソフト BH 39cm
アルミとカーボンを組み合わせたフレームを採用した『鮎ダモ』。
フレームとハンドルのつなぎ目は一体化している「スムースフレームシステム」を採用しており、極細ライン使用時のトラブルを防いでいます。
ハンドルは着脱できる「ワンタッチ式着脱ハンドル」を採用し、遠征時など荷物をコンパクトにしたいときに便利。
また、シミズの『鮎ダモ』はカラーラインナップが豊富なのも特徴で、網目の種類によって異なりますが、最大7種類のカラーから選択できるのも魅力です。
シミズ(shimizu) 袋タモ テクノメッシュTT ソフト ブラックBH 39cm
小河川やチャラ瀬などで、頻繁に移動する際に便利な袋ダモです。
腰ベルトに差しやすく抜け落ちにくい「スパッとハンドル」を採用しており、機動力を生かした釣りを展開できます。
シミズ(shimizu) 玉網 テクノメッシュTTF ソフト 39cm
39cmの袋ダモで、小河川用として持っておくと便利な鮎ダモです。
アルミ中空フレームを採用しており、たわみが少なく強度に優れています。
シミズ(shimizu) 玉網 テクノメッシュTT ソフト 36cm
アルミ、カーボンのコンポジットフレームを採用した鮎ダモ。
ベルトに差しやすく抜きやすい「スパッとハンドル」は、不意の抜け落ちも心配が少なく使いやすさ抜群です。
シミズ(shimizu) ユーケルTTF 39cm レッド
ポイント移動時に活躍する袋ダモです。
ちょっとしたポイント移動でも、オトリを引き舟に移す必要がなく重宝します。
シミズ(shimizu) 鮎ダモ テクノメッシュTT ハード 39cm
シャキッとした網質により、オトリや仕掛けをさばきやすい鮎ダモ。
手返しを重視したい方におすすめのモデルです。
シミズ(shimizu) ユーケルTTS 39cm
職人の技が光る2mm目のナイロンモノフィラ手すき網を採用した鮎ダモ。
手すき網にこだわる方向けのハイグレードモデルです。

ダイワ(DAIWA) 鮎ダモSF競技SP3910速攻
オトリを素早く掴めて手返しの速い釣りを展開できる「スピードフォルム形状」を採用した『鮎ダモ』です。
網目は底部1mm、側面1.5mmの網目を採用しており、仕掛けが網に絡むトラブルが激減します。
フレームは従来品より肉厚になっており、ネジレや曲がりに強く高い耐久性が特徴。
また、グリップエンドに金属をはめ込んであり、傷つきやすいグリップエンドを守るとともに、手元バランスのよさも実現しています。
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ダイワ(DAIWA) 玉網 鮎ダモSF競技3915速攻
スピードフォルムが更に進化した速攻タイプの鮎ダモです。
掛かり鮎をつかみ易く、オトリをスピーディーにポイントへ送り込めます。
ダイワ(DAIWA) 鮎ダモ SF3915F レッド
独特な形状の「オトリポケット」を備えている袋ダモ。
袋に角度をつけることにより、水を片手で捨てやすくなっているのがポイントです。
ダイワ(DAIWA) 鮎ダモ 荒瀬3650II
大きさ36cmで、5mm網目を採用した『鮎ダモ』です。
荒瀬に腰まで立ち込む際に活躍します。
フレームとグリップの接合には「高硬度RSジョイント」を採用。
耐久性に優れており、ガタツキを抑えます。
ダイワ 鮎ダモ 鮎ダモ SF3910 II
抜き差しがしやすく、腰での安定感を追求したグリップ形状を採用した鮎ダモ。
網目は側面上部1.5mm、ハリが引っ掛かりやすい側面下部と底部は細かい1mmを採用しており、トラブルを減少させます。
シマノ(SHIMANO) 鮎ダモ LIMITED PRO ブラック 39 TM-321P
水流抵抗を約30%カットする「エアロハンドル」を搭載した『鮎ダモ』です。
腰に差しているのを忘れるほど水流抵抗の軽減を実現しています。
また、網上部には「鮎返し網」を装備しており、不意に鮎が飛び出してしまうのを防いでいるのも特徴です。
シマノ(SHIMANO) 鮎ダモ 鮎タモBASIS ブラック 39 TM-322Q
網目平均1.5mm目を採用した鮎ダモ。
糸の交点に結び目がなく、滑らかな表面で鮎へのダメージを軽減します。
サイドのふくらみを設けた鮎返し網により、オトリ鮎を傷つけにくいのもおすすめポイントです。
シマノ(SHIMANO) 鮎ダモ 鮎袋ダモ 39cm ブラック TM-372R
網は1.5mm目のナイロンメッシュ生地を採用した袋ダモ。
ベルトに入りやすく抜けにくい角度のハンドル仕様により、快適な釣りをサポートします。
アミ交換が簡単にできる構造の「フラッシュサーフェースフレーム」を採用しており、自分で網を交換したい場合に便利です。
シモツケ(SHIMOTSUKE) NEB 激流振子 巾着網 28BR パープル
独特な巾着型のフォルムが印象的な『鮎ダモ』。
直径28cm、網目3.5mmで、返し抜き(振り子抜き)に特化したモデルです。
上部には返しがついており、鮎が逃げ出さない構造を採用しているほか、マチ部にはオモリを装着できるなど、激流釣りに最適です。
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シモツケ(SHIMOTSUKE) MJB鮎手網テクノソフトカーボン 38WB
軽量で強度に優れたカーボンフレームを採用した鮎ダモ。
カーボンフレームならではの復元力で、30kg以上の加重に耐えられます。
がまかつ(Gamakatsu) 鮎ダモ GM9953
鮎受けダモの肝である、バランス設計を追求した設計された鮎ダモ。
網部にはテクノメッシュを採用しています。
がまかつ(Gamakatsu) がま鮎 袋ダモ GM9951 36cm
36cmの機動力を重視したい方におすすめの袋ダモ。
ジョイント部に尻手ロープ取り付けフックが付属しているほか、コインで着脱可能なジョイント部を採用しています。
がまかつ(Gamakatsu) がま鮎受けダモ 素ダモ GM9952 ブラック 39cm
本体素材にはにカーボンを使用した鮎ダモ。
本体とカーボンの継ぎ目がないため、スムーズな操作を可能にしています。
軽量さと剛性を持ち合わせた一体型カーボンフレームとハンドルにより、網を含めた総重量310gを実現。
装着中のタモ枠の回転を抑制するホールドアシストラインを採用しているほか、グリップエンドは、ベルトに差しやすく抜け落ちにくい先端をとがらせたポイント設計になっています。
『鮎ダモ』を使い分けるのも楽しい!

『鮎ダモ』にはシチュエーションに適したモデルがあるので、使い分ければさらに鮎釣りが楽しくなるとともに、釣果アップをサポートします。
タモは油断していると流して紛失する可能性もあるため、万が一に備えて2つ以上持っていると便利です。
とくに、遠征する際はサブの『鮎ダモ』を用意しておきましょう。