つけ糸

やってはいけない!「瞬間接着剤で結束強化できるのか?」を検証

鮎釣りの仕掛けは「繊細さ」と「強さ」の両立が求められます。

オトリの負担を減らすべく細くしたい一方で切れても困るため、強い結束や仕掛けを求めて試行錯誤する方も多いのではないでしょうか?

「結束部に接着剤を使用したらどうなのか?」と考える方もいることでしょう。
そこで今回は、結束部に瞬間接着剤を使用した場合の結束強度を測定してみました。

仕掛けづくりの参考になれば幸いです。

瞬間接着剤で結束強化できるのか?

「結束部に瞬間接着剤を垂らしたらどうなんだろう?」と、考えたことがある方も多いのではないでしょうか?

そこで今回、実際に瞬間接着剤を結束部に垂らして検証してみました。

フォースゲージで計測

毎度おなじみのアナログフォースゲージで引っ張って強度を計測します。
3回ひねりチチワの結び目に瞬間接着剤を1滴たらし、乾かしたあと5回測定しました。

ラインは「サンライン つけ糸FC フロロカーボン 0.4号」を使用します。

瞬間接着剤は鮎釣りの仕掛けでもっとも使用されているであろう、定番の低粘度瞬間接着剤です。

瞬間接着剤なしのデーターは、過去記事で検証した際のデータを使います。

測定結果は下記のとおりです。

回数 瞬間接着剤なし 瞬間接着剤あり
1回目 620g 525g
2回目 600g 500g
3回目 715g 475g
4回目 625g 475g
5回目 735g 725g
平均 659g 540g

瞬間接着剤を使った場合、5回平均で約18%強度が低下したという結果でした。

接着剤で固めてはダメ

瞬間接着剤を結束部に垂らすと、なぜ強度が低下したのでしょうか?
接着剤で結び目を固めことで、伸び率が減少したのだと思われます。

「瞬間接着剤でラインが溶ける」と言う方もいますが、破断したのは結び目ではないため、伸びが損なわれたことによって全体的な強度が低下したのでしょう。

結び目のわずかな部分であっても、固めてしまっては伸び率に影響するのですね。

ちなみに、接着力の弱い「糸止めマニュキア」も使って測定しましたが、瞬間接着剤ほどではないものの、やはり結束強度は低下しました。

つまり、接着剤の強度があるほど固めてしまい、ラインの伸びを抑制してしまうということでしょう。

ホクエツ「糸オモリ 第2の穂先」でも測定

先日強度を検証したホクエツの「糸オモリ 第2の穂先」でも測定をおこないました。

元々伸びなそうなラインですが、やはり強度は低下。
PEラインでも4~5%の伸びがあるように、ある程度の伸びはあるのだと思われます。

今回の測定では明らかに強度が低下しましたが、ホクエツでは瞬間接着剤の使用で強度を高められると謳っているため、詳しい結果は控えておきます。

「糸オモリ 第2の穂先」の結束強度を測定!つけ糸に使えるのか?ホクエツから登場した「糸オモリ 第2の穂先」。つけ糸や天上糸のリーダーとして使用できるとしています。結束強度をフォースゲージで測定。使用を検討している方は参考にしてください。...

樹脂ラインに瞬間接着剤を使ってはいけない

「樹脂ラインの結束に瞬間接着剤を使ってはいけない」が、当編集部としての明確な結論です。

そうなると、メタルラインとつけ糸の結束に瞬間接着剤を使用するのも問題があるのでは、と考えてしまいます。

つけ糸がフロロカーボンラインやナイロンなど樹脂ラインであれば、瞬間接着剤を付けた場所の伸びを殺しているわけであり、やはり強度低下が気になるところです。

いずれ検証する機会があれば紹介していきます。