『鮎ベスト』は、鮎釣りで使用する仕掛けやハリ、小物を収納するのに便利なアイテム。
車のキーや携帯電話など、貴重品の収納にも欠かせません。
今回は『鮎ベスト』のおすすめモデルをピックアップしてご紹介。
あわせて、選ぶ際のポイントも解説するので参考にしてみてください。
『鮎ベスト』とは

『鮎ベスト』は名前のとおり、鮎釣り専用のベスト。
川に立ち込んで釣りをする鮎釣りでは、仕掛けのトラブルやハリを交換するたびに車へ戻るわけにはいきませんし、車を止めた場所から長い距離を歩く場合もあります。
その場ですべてのことに対応すべく、多くの小物を収納できるベストは欠かせないアイテムなのです。
『鮎ベスト』の特徴のひとつが、丈の短いショートタイプであること。
腰や胸まで流れに立ち込んだり、しゃがんだりする鮎釣りでは、丈の長いベストは動きにくいため注意が必要です。
『鮎ベスト』選び方4つのチェックポイント
収納量をチェック

鮎ベストを選ぶ際はポケットの数や大きさなど、収納量を確認しておきましょう。
とくに、ハリにこだわって多くの種類を持ち歩く場合、大きめの針ケースを収納できるモデルが便利です。
また、ハリスの長いチラシやヤナギ針の使用頻度が多いなら、収納しやすいかも確認しておきましょう。
好みの位置に適切な大きさのポケットがある、自分にとって使いやすいモデルを選択することが重要です。

生地の種類をチェック

各メーカーのハイグレードモデルには、防風性や透湿性に優れた素材が採用されています。
高性能な素材を採用したモデルほど快適性に優れている反面、価格も高いです。
価格と必要な機能のバランスを考慮して選ぶとよいでしょう。
機能性をチェック
背中がメッシュになっている

鮎釣り用のベストは通常、背中がメッシュ仕様になっています。
他の釣りジャンルのベストでメッシュを搭載していないモデルは、真夏の川で通気性を確保できないため注意が必要です。
背中部の生地の下にメッシュを設けた2重構造が一般的で、寒いときはそのままで、通気性を確保したいときは背面パネルを取り外せるなど、調節できるようになっています。
フードを装備している
モデルによっては、突然の雨に対応すべくフードを備えているタイプもあります。
レインウェアを車に取りに行ったり、着用したりが面倒な場合に便利です。
また、強い日差しを防ぎたいときにも重宝します。

ダイヤルでフィット感を調節できるか
ダイヤルでフィット感を調節できる鮎ベストもあるので、チェックしておきましょう。
ワイヤーを内蔵しており、ダイヤルを回すことでダブつき加減を調節できます。
自分の体型に合わせられるため動きやすく、立ち込み時に水流抵抗が気になる場合にも便利。
ただ、最上位モデルに採用されているため、価格が高いのが難点です。
カラーで選ぶ

鮎ベストは、黒系・赤系・白系など、さまざまなカラーが販売されています。
好みのカラーを選んでも問題ありませんが「黒は太陽光を吸収しやすい」「白は汚れが目立ちやすい」など、機能性を考えて選ぶのも方法のひとつです。
また、アブやスズメバチは「黒色に寄ってくる」と言われており、気になる場合は白系を選ぶとよいでしょう。

『鮎ベスト』のおすすめモデル11選

シマノ(SHIMANO) 2WAYショートベスト VE-022T
竿の操作性を考慮して、脇側のポケットマチをフラットにした設計が特徴の鮎ベスト。
肩部はクッション性と通気性を備えた「Wラッセルメッシュ」になっています。
ポケット口はハードパイピング仕様で開閉しやすく便利。
通気性と視認性に優れた、メッシュ素材のワイドな年券ポケットを備えています。
シマノ(SHIMANO) 2WAYベスト・リミテッドプロ VE-011S
ダイヤルを回すだけで、すばやく身体にフィットする「Boa®システム」を採用した鮎ベスト。
自分好みのフィット感に調整でき、より動きやすいモデルを探している方におすすめです。
細部までこだわったプリントデザインも魅力。
立ち込んだ状態でハリ交換をしやすいポケット設計を採用しています。
ケース等を固定できる、ストレッチ素材のパワーメッシュポケットを備えているのも便利。シリコンゴム素材で留めやすいピンホルダーも装備しています。
ダイワ(DAIWA) バリアテック ショートベスト DV-2120
片手で簡単にポケットを開閉できる「形状記憶ワイヤー」を左右腰ポケットに搭載した鮎ベスト。
脇部にはストレッチメッシュを採用し、身体へのフィット感を向上させています。
背中には温度調節に便利な「サーモハッチバック機能」を設けており、通気性に優れて快適です。
生地には透湿防風加工を施した「バリアテック®」を採用しています。
ダイワ(DAIWA) スペシャル ウィンドストッパー ショートベスト DV-1008
両脇にダイレクトダイヤルシステムを搭載した鮎ベスト。
身体へのフィット感を素早く調節可能で、収納物の重さによる負担を軽減します。
生地素材には、3層構造で圧倒的な透湿性と防風性を実現する「ウインドウストッパー®」を採用。
背中の通気性を調整できるサーモハッチパネルを搭載しており、不要時は取り外しできるため便利です。
マスターブラックモデルの衿部には、軽量フードを内蔵しているのもおすすめポイント。
突然の雨に対応できるほか、日よけ効果も発揮します。
ダイワ(DAIWA) バリアテック ショートベスト DV-3008
右腰大型ポケット内に、メッシュ製の可変セパレーターを搭載した鮎ベスト。
縦型2室ポケットのほか、大型1室ポケットとしても使用できるのが便利です。
各ポケット容量は十分な収納量を確保しており、多くの小物を入れられます。
ファスナーの開閉で不快な背中の蒸れを軽減する「サーモハッチバック機能」により、暑い日でも快適です。
鮎タイツや渓流ウェーダーとコーディネートしやすい、モノトーンカラーを採用しています。
がまかつ(Gamakatsu) ショートハーフメッシュベスト GM2322
濡れても素早く乾燥する素材を採用した鮎ベスト。
保水せず水流抵抗も少ないため、ベスト自体が重たくなるのを防止できます。
フロントポケットにたくさん収納しても、荷重が1点に集中しない特殊裁断パターンを採用しており、長時間の着用でも快適です。
首裏部に財布などを収納できるファスナー付きポケットを装備しているのも便利。
裾部のフィット調整が可能なドローコードを装備しています。
バリバス(VARIVAS) ドライアーマー 鮎ベスト VAVT-04
撥水・透湿性に優れた3層ナイロン素材「ドライアーマーライト®」を採用している鮎ベストです。
3層構造ならではの張りのある生地は、型崩れを防いで快適な着心地をキープ。
フロントには多くの小物を収納できるポケットを5つ装備しています。
水が溜まりやすい位置に水抜き穴を配置しており、内部に侵入した水を素早く排出できるのも特徴。
背部のボタンを外せばメッシュ仕様になるのも便利です。
サンライン(SUNLINE) S-DRY 鮎ベスト SUA-09201
片手で開け閉めしやすいポケットを装備している鮎ベスト。
腰ポケットにはイカリケース2~3個と、多数の仕掛け巻きを収納できる大容量が魅力の1着です。
両サイドの胸部内ポケットにも、スマートフォンを入れられるスペースを確保。
取り外し式バックシートになっており、暑い時はメッシュ生地にするなど切り替えできるため便利です。
オーナー(OWNER) 鮎渓流ライトフィットベスト No.9962
「ロールキンシステム」の採用により、軽い着心地を実現している鮎ベストです。
肩のみにかかっていた荷重が腹部に分散されることで、快適な着用感を実現しています。
胸部に大型ポケットを備えているほか、チラシ仕掛け対応のロングフラットポケットを装備しているのも便利。
背部パネルを取り外せる2WAYタイプで、暑い日は通気性に優れたメッシュ仕様に切り替えれば快適です。
シモツケ(SHIMOTSUKE) NEBネオブラッドベストWB SMV-320
透湿性と撥水性に優れた素材を採用している鮎ベスト。
マルチに使えるポケットデザインで、使い勝手が向上しています。
背中から肩にかけてコの字に配置した「硬質ラバーメッシュ」の効果により、肩にかかる荷重を分散。
すべてのファスナーを片手で操作できる仕様を採用しているなど、快適に着用できます。
シモツケ(SHIMOTSUKE) メジャーブラッド鮎ベストDG SMV-320DG
柔らかい風合いで透湿性にも優れている、2.5レイヤー透湿防水素材を採用した鮎ベストです。
背面のセンターと首裏に、剛性を維持しながら通気性を高めるラバーメッシュを配置。
ムレを防いで快適に着用できます。
センターファスナーを開けずに取り出せる、完成品チラシ針ポケットを両側に配置。
チラシやヤナギ針を多用する方におすすめのモデルです。
「ライトスタイル」との使い分け
近年、にわかに注目を浴びているのが、鮎ベストを着用しない「ライトスタイル」です。
ベストがないスタイルは開放感抜群で、通気性を気にする必要がありません。
ただ、軽快に動けるメリットがある一方、仕掛けやハリを充分に用意して釣りをしたい場合には不向きです。
また、ライトスタイルではポーチや小さめのバッグを身に着けて対応しますが、大きなバッグではかえった邪魔になるため、万全な体勢で臨みたい場合には不便な面もあります。
短時間の釣りや小河川で機動力を重視したい場合はライトスタイル、充分な装備で臨みたい場合や大河川では鮎ベストを着用するなど、使い分けてみてはいかがでしょうか。

快適な鮎釣りをサポートするアイテム
たくさんの小物やアイテムを収納できる鮎ベスト。
選ぶ際はポケットの位置や大きさ、フィット感を調節できるかなど、使い勝手が重要です。
できれば、ネットでなるべく安く購入できるお店を探す前に、手にとって確認しておくほうがよいでしょう。
おすすめしたモデルを参考に、自分にぴったりな鮎ベストを見つけてみてください。