ダイワから、2021年新製品「グランドスリムテクニカル」が発売されました。
同社の最高峰モデル「グランドスリム」を軽量化した”テクニカル”モデルです。
グラスリの長所はそのままに、シリーズ最高の軽さと細さを実現。
「グラスリは欲しいけど、ちょっと重いのでは……」と、イメージをもっている方におすすめの鮎竿です。
では、本家グラスリとも比較しながら、詳しく見てきましょう。
ダイワ2021年新製品「グランドスリム テクニカル」

ダイワの”絶対名竿”として知られている「グランドスリム」通称”グラスリ”。
2019年に6代目としてリニューアルされています。
2021年のダイワ新製品として登場したのが「グランドスリム テクニカル」。
「銀影競技スペシャルT テクニカル」と「銀影競技T テクニカル」に次ぐ、”テクニカル”と称した軽量化シリーズのモデルです。
細身肉厚設計が生み出す変則先調子はそのままに、シルキーで緻密な操作性を追求しています。
7本継ぎを採用
グランドスリム テクニカルは、グランドスリムと同じ7本継ぎを採用。
独自のバイアス構造「-ジョイントα」の搭載と相まって、スムーズな曲がりとパワー、感度の向上を実現しています。
近年、ダイワが採用している「スイッチシステム」でも7本継ぎが効果を発揮。
30cm短い穂持ちと20cm短いパワータイプSMTチューブラー穂先を組み合わせれば、8.5m本家グラスリ同様のパワーロッドへ変貌します。
本家グラスリとの比較
では、本家グラスリとはスペック上どの程度違うのでしょうか?
同じ9.0mで比較してみましょう。
品名 | パワー | 重さ | 元径 | 適合水中糸(メタルライン) | メーカー希望本体価格 |
グランドスリム90・Y | 早瀬抜きクラス | 227g | 25.4mm | 0.02~0.25号 | 400,000円 |
グランドスリム テクニカル | 中硬硬(強)クラス | 210g | 25.2mm | 0.01~0.2号 | 380,000円 |
元径はほんのわずかだけ細くなり、重さは17gの軽量化を図っています。
本家グラスリの肉厚さと比較すると、だいぶブランクスを薄く仕上げているようです。
穂先と穂持ちの設定に違い
グランドスリムテクニカルは本家グラスリより価格は2万円安くなっているほか、付属の替穂先と穂持ちの設定が異なっています。
品名 | 本穂先 | 標準替穂先 | スイッチシステム用穂持ち |
グランドスリム90・Y | カーボンチューブラー |
| パワータイプ替穂持ち |
グランドスリム テクニカル | カーボンチューブラー | SMTチューブラー | なし |
本家グラスリでは、穂先3本と穂持ちが付属しています。
対して、グランドスリム テクニカルでは穂先2本で、穂持ちの「♯2ショートパワータイプ替穂持ち」は別売りです。
単純に比較すると、2万円の価格差以上に標準装備が異なっています。
ちなみに、替え穂持ちとSMTソリッド、またはメガトップセンサーオートマ穂先を別途購入した場合、合わせて定価6万円です。
軽いグラスリを求めていた方は注目!
本家グラスリと比較して17g軽いグランドスリム テクニカル。
17g違うと、だいぶ持ち重りも軽減されているのでしょう。
グラスリは持ち重りするから、とのイメージをもっている方はぜひチェックしてみてください。
カーボンや搭載されたテクノロジーも同じであり、本来ならもう少し低価格な設定でもいいのでは?と感じましたが、皆さんはいかがでしょうか?