更新 ※2021年NEWモデル「95・Y」の情報を追加しました。
唯一無二の細身肉厚設計が生み出す、変則先調子が特徴のダイワ鮎竿最高峰モデル「グランドスリム」。
2019年シーズン、6代目となる新モデルが登場しました。
2007年の初代登場から常に進化を続けてきた“絶対銘竿”。
6代目となって、いったいどんな進化を遂げたのでしょうか?
詳細をみていきましょう。
グランドスリムは2023年にリニューアルされています。新グラスリについては以下の記事で取り上げているので、チェックしてみてください。
ダイワ「グランドスリム」
ダイワのグランドスリムと聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
高すぎる竿?肉厚で持ち重りが気になる?名人村田満氏の愛竿……
鮎師それぞれ、いろいろなイメージをお持ちかと思います。
歴代グランドスリムに通じる「3つの柱」を確認しておきましょう。
- どんな竿の角度でもオトリが川底に張り付いてスムーズに引ける「操作性」
- 「風が吹くほど軽くなる」と称されるほどの「風切り性能」
- 良型と安心して対峙できるパワーがありながら、ハナカンを通す気のしない小さなオトリでも引けるしなやかさな「変則調子」
6代目グランドスリムも、上記「3つの柱」を踏襲しているとのこと。
新開発のカーボン素材やスイッチシステムを新たに追加しているなど、ダイワの鮎最高峰モデルとしてふさわしい、さらなる進化を遂げています。
グランドスリムの弱点?を克服!新開発のカーボン素材
グランドスリムを語るとき、よく言われるのが「最高級竿にしては重たい」です。
独特の調子を生み出すための肉厚設計により、重量感はどうしても避けては通れない弱点でした。
2019年登場の6代目グランドスリムでは、ダイワの最高級モデルに使用され続けてきた軽さ・感度・パワーに優れた高密度「Z-SVF」をさらに超える、超高密度カーボン「スペシャルZ-SVFナノプラス」を採用して欠点を克服しています。
パワーや抜けのよさをさらに向上させながらも、弱点とされていた自重と持ち重りを大幅に軽減した、歴代最軽量となる軽さとシャープさを実現した最高峰鮎竿です。
超高密度カーボン「スペシャルZ-SVF」による歴代最軽量とシャープさを実現
不変のグラスリ調子!あらゆる条件を1本で対応
ダイワでは、「さまざまなシチュエーションに1本で対応したいならグランドスリム以上に適したロッドはこの世に存在しない」と謳っています。
- 低負荷ではあたかもT調子(先調子)
- 押しの強い流れで大きな負荷がかかればA調子(胴調子)
- オモリ使用時や大型を狙う際はまるでMT調子(パワー胴調子)
曲がりの止まる部分がなくスムーズに荷重を伝達し、あたかも状況に合わせて変化するような調子を実現します。
初代から不変のグランドスリム最大の特徴です。
スイッチシステムを新たに搭載
もともと対応力の広い「グラスリ調子」ですが、6代目グランドスリムはノーマルの穂持ち(#2番)に加えて30㎝短い「パワータイプ」の穂持ちが付属しています。
この2本の穂持ちを使い分けて全長を変化させる「スイッチシステム」を採用。
10cmほどのビリサイズから急瀬での25cmオーバーまで対応できる、まさにオールラウンドな1本となりました。
ノーマルより30㎝短い「パワータイプ」の穂持ちが付属しており、さまざまなシーンに対応する「スイッチシステム」を実現
穂先が3本付属している
6代目グランドスリムには、ダイワ鮎ロッドで初となる先径1.1mmの「細径カーボンチューブラー穂先」をはじめ、合計3本の穂先が付属しています。
穂持ち2本を組み合わせれば6通りの調子に変化し、シーズン・フィールド・鮎のサイズ・釣法・仕掛けなど、さまざまなシーンに対応可能です。
解禁の10cmサイズから27cmクラスまで、さまざまなシチュエーションシチュエーションに幅広く対応できるようになりました。
- SMT(ソリッド )0.75mm:ソフト&フィネスタイプの穂先。金属素材でしか不可能なハイテーパー構造により、群を抜く感度はもちろんのこと、柔軟性をいかした繊細な操作が可能。
- カーボンチューブラー 1.1mm:ダイワ鮎ロッドで初となる先径1.1mmの細径チューブラー。ブランクス全体のしなやかさと粘りを生かしつつ、軽快感とシャープさをカーボン素材で両立させています。
- SMTチューブラー 1.05mm:標準穂先に対して10cm短い分、さらに硬さとパワーに特化させたパワータイプ。25cmを超える大型まで対応し、大オモリで急流を攻めるようなパワー系の釣りまで適応します。
ラインナップは85と90
前モデルと同様、9.0mと8.5mの2種類がラインナップされています。
90モデルはスイッチシステムによって最短8.6mに、85モデルは8.1mの短竿としても使用可能です。
ホーム河川の規模やシチュエーションを考慮して選択しましょう。
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追記:9.5mモデルが追加!
2021年シーズンの新モデルとして、9.5mの「95・Y」が追加されました。
長くなるほど重たくなるグラスリの弱点を克服し、度重なるテストによってマイナス6g以上の軽量化を実現しています。
長い鮎竿は、とくに大河川で有利です。
もう1歩が踏み出せないような流れに立ちこんでいるとき、50cmの長いグラスリが活躍するでしょう。
9.5mで重さ244gと、「長い竿は重たく釣りにならない」と嘆いていた方に適しています。
また、同年「グランドスリムテクニカル」も発売。
グランドスリムを軽量化した”テクニカルモデル”で、グラスリの長所はそのままにシリーズ最高の軽さと細さを実現しており、「軽いグラスリ」が欲しい方必見のモデルです。
グランスリムテクニカルについては、下記の記事で詳しく取り上げています。
ダイワ「グランドスリム」仕様
右にスクロールしてご覧ください。
品名 | 全長 | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | 先径[替穂]/元径 | 錘負荷/替穂 | 適合水中糸 | カーボン 含有率 |
メーカー 希望本体 価格 |
|
メタルライン | ナイロン | |||||||||
85・Y | 8.5m | 7本 | 148cm | 213g | 1.1[0.75/1.05]/25. 4mm | 0~4/0~3/0~5号 | 0.02~0.25号 | 0.1~0.6号 | 99% | 380,000円 |
90・Y | 9.0m | 7本 | 153cm | 227g | 1.1[0.75/1.05]/25. 4mm | 0~4/0~3/0~5号 | 0.02~0.25号 | 0.1~0.6号 | 99% | 400,000円 |
95・Y | 9.5m | 8本 | 148cm | 244g | 1.1[0.75/1.05]/25.4mm | 0~4/0~3/0~5号 | 0.02~0.25号 | 0.1~0.6号 | 99% | 430,000円 |
馴染みのある店舗でグラスリを購入したい、もっとも安いお店を探したいなどの場合には、ぜひ下記のリンクからもチェックしてみてください。
1本であらゆるシーンを釣りこなすオールラウンダー
対応力の広いグラスリ調子によって、あらゆるシチュエーションに対応できるダイワ最高峰鮎ロッド「グランドスリム」。
お値段も最高級クラスですが、スイッチシステムでさまざまなポイントに対応できるのが魅力です。
早瀬・急瀬・短竿と3本の鮎竿を用意するのであれば、案外コストパフォーマンスに優れているのではないでしょうか。
また、グランドスリムは肉厚設計によって耐久性も抜群で、末永く愛用できる鮎ロッドでもあります。
気になる方は、ぜひチェックしておきましょう。
ダイワの鮎竿が気になる方は、下記の記事も参考にしてみてください。
鮎竿の人気・売れ筋ランキング
鮎竿を探しているなら、各ショッピングサイトの人気・売れ筋ランキングもぜひチェックしてみてください。今どんな鮎竿が売れているのか参考になります。
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