唯一無二の細身肉厚設計が生み出す変則先調子が特徴のダイワ鮎竿最高峰モデル『グランドスリム』。
2019年シーズン、6代目となる新モデルが登場しました。
2007年の初代登場から常に進化を続けてきた“絶対銘竿”。
6代目となって、どんな進化を遂げたのでしょうか?
詳細をみていきましょう。
ダイワ鮎竿最高峰モデル!『グランドスリム』

ダイワのグランドスリムと聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
高すぎる竿?肉厚で重い?
人それぞれ、いろいろなイメージをお持ちかと思います。
歴代グランドスリムに通じる「3つの柱」を確認しておきましょう。
- どんな竿の角度でもオトリが川底に張り付いてスムーズに引ける「操作性」。
- 「風が吹くほど軽くなる」と称されるほどの「風切り性能」。
- 良型も安心して対峙できるパワーがありながら、ハナカンを通すのがはばかれるほど小さなオトリでも引けるしなやかさな「変則調子」。
6代目グランドスリムも、上記「3つの柱」を踏襲しているとのこと。
新開発のカーボン素材やスイッチシステムの採用など、ダイワの鮎最高峰モデルとしてさらなる進化を遂げています。
グランドスリムの弱点?を克服!新開発のカーボン素材
グランドスリムを語るとき、よく言われるのが「高級竿にしては重たい」です。
独特の調子を生み出すための肉厚設計の影響が大きく、どうしても重量感は避けては通れない弱点でした。
2019年登場の6代目グランドスリムでは、ダイワの最高級モデルに使用され続けてきた軽さ・感度・パワーに優れた高密度「Z-SVF」をさらに超える超高密度カーボン「スペシャルZ-SVFナノプラス」を採用し、欠点を克服。
パワーや抜けのよさをさらに向上させながらも、弱点とされていた自重と持ち重りを大幅に軽減した、歴代最軽量となる軽さとシャープさを実現した最高峰鮎竿です。
超高密度カーボン「スペシャルZ-SVF」による歴代最軽量とシャープさを実現
不変のグラスリ調子!あらゆる条件を1本で対応
「魚のサイズやポイントなど、すべて1本で対応したいならグランドスリム以上に適したロッドはこの世に存在しない」といわれています。
- 低負荷ではあたかもT調子(先調子)
- 押しの強い流れで大きな負荷がかかればA調子(胴調子)
- オモリ使用時や大型を狙う際はまるでMT調子(パワー胴調子)
曲がりの止まる部分がなくスムーズに荷重を伝達するため、あたかも状況に合わせて変化するような調子を実現しており、初代から不変のグランドスリム最大の特徴です。
スイッチシステムを新たに搭載
もともと対応力の広い「グラスリ調子」ですが、6代目グランドスリムはノーマルの穂持ち(#2番)に加えて30㎝短い「パワータイプ」の穂持ちが付属しています。
この2本の穂持ちを使い分けて全長を変化させる「スイッチシステム」により、10cmほどのビリサイズから急瀬で25cmオーバーまで対応できる、まさにオールラウンドな1本とななりました。
ノーマルより30㎝短い「パワータイプ」の穂持ちが付属しており、さまざまなシーンに対応する「スイッチシステム」を実現
穂先は3本付属
6代目グランドスリムでは、ダイワ鮎ロッドで初となる先径1.1mmの「細径カーボンチューブラー穂先」をはじめ、合計3本の穂先が付属しています。
穂持ち2本を組み合わせれば6通りの調子に変化し、シーズン・フィールド・鮎のサイズ・釣法・仕掛けなど、さまざまなシーンに対応可能です。
解禁の10cmサイズから27cmクラスの“メガトルク急瀬抜”が得意とするシチュエーションまで、幅広く対応できるようになりました。
- SMT(ソリッド )0.75mm:ソフト&フィネスタイプの穂先。金属素材でしか不可能なハイテーパー構造により、群を抜く感度はもちろんのこと、柔軟性をいかした繊細な操作が可能です。
- カーボンチューブラー 1.1mm:ダイワ鮎ロッドで初となる先径1.1mmの細径チューブラーです。ブランクス全体のしなやかさと粘りを生かしつつ、軽快感とシャープさをカーボン素材で両立させています。
- SMTチューブラー 1.05mm:標準穂先に対して10cm短い分、さらに硬さとパワーに特化させたパワータイプです。25cmを超える大型まで対応し、大オモリで急流を攻めるようなパワー系の釣りまで適応します。
ラインナップは85と90
前モデルと同様、9.0mと8.5mの2種類がラインナップされており、90モデルはスイッチシステムによって最短8.6mに、85モデルは8.1mの短竿としても使えます。
ホーム河川の規模やシチュエーションを考慮して選択しましょう。
1本であらゆるシーンを釣りこなすオールラウンダー
対応力の広い「グラスリ調子」によって、あらゆるシチュエーションに対応できるダイワ最高峰鮎ロッド『グランドスリム』。
お値段も最高級クラスですが、スイッチシステムでさまざまなポイントに対応できるため、早瀬・急瀬・短竿と3本用意するのであれば、案外コストパフォーマンスに優れているのではないでしょうか。
また、グランドスリムは肉厚で耐久性も抜群で、末永く愛用できる鮎ロッドでもあります。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。