編集部コラム

【編集部コラム】大手釣り具メーカーに聞いてみた。どうして鮎釣り教室を開催しないの?

 

鮎釣り業界に未来はあるのでしょうか?

ダム建設や河川改修による環境破壊が原因とされる遡上の減少、若者の釣り離れ、高齢化など……。問題は多いです。

釣り人が減っていることを憂い、鮎釣り教室を積極的に開催している漁協組合などはあります。しかしながら、釣り具メーカーはどうでしょう。

積極的に初心者講習会を開催しているメーカーもありますが、大手釣り具メーカー主催の講習会は開かれていません。

なぜなのでしょうか?
編集部にて、大手メーカー2社に質問してみました。

今年は鮎釣り教室を開催する予定はありますか?

以前から疑問に感じていました。
どうして大手メーカーはもっと初心者講習会など、鮎釣りを始める人のすそ野を広げないのだろうと。

そこで、A社とB社にメールにて次の質問をしました。

今年は鮎釣り教室を開催する予定はありますか?もし予定がないのであれば、なぜ開催しないのでしょうか?

A社の回答

まずは大手のうちのA社から。

数年来、弊社主催の講習会は開催しておりませんが、昨年までは弊社テスターが所属するクラブ等の有志の方々が主宰する講習会を弊社ホームページのイベント情報に御案内させていただいておりました。

今年の開催予定につきましては、現状では情報が入っておりませんので、ご了承のほどお願い申し上げます。

A社においては昨年まで開催していたと記憶しており、今年はアナウンスがないことについて質問したつもりだったのですが、思わぬ回答が返ってきました。

昨年までいつかの川で開催されていた講習会は、メーカー主催のものではなかったのです。
ただ、ホームページで紹介していただけだと。

ようするに、今年は現在のところ申し出るテスター、クラブがないためにアナウンスをしていないんだよ、ということでした。

最初から開催する意思はないのです。
「なぜ開催しないのか?」の質問には答えすらありませんでした。

B社の回答

次にB社にも同じ質問をしました。

弊社開催の鮎釣りの講習会に関しましては、現状、残念ながら都合上、開催は行っておりません。
ご期待にお応えできず、申し訳ございませんが、何卒、ご理解、ご了承の程、よろしくお願い致します。

もともとB社では講習会を開催していなかったため、予想通りの回答。期待もしていませんでした。

ただ、理由を回答してもらえなかったことはとても残念です。

道具だけ開発していればいいのか

なぜ大手メーカーは講習会を開催しないのか?
B社の「都合上」にはどんな都合があるのか?
なぜ小さなメーカー、漁協、釣具店などにできて大手メーカーにできないのか?

残念ながら、大手メーカーには鮎釣り業界を盛り上げようという想いが欠けているのではないか、と言わざるを得ません。

開催しない、もしくは開催したくない理由は想像するしかありませんが、大手釣り具メーカーには鮎釣り人口を増やすためにもっと頑張ってほしいと思うのです。

素晴らしい道具を開発するのが本来の目的なのかもしれませんが、それは使用する釣り人ありき、のはず。

さらに言えば、「儲けられるうちは儲けて、廃れてしまったら他のジャンルにその分力を入れればいいのだ」と考えているとしか思えないのです。

もっとも大きな利益を上げている大手メーカーは利益を業界のために還元するべきであって、もっと率先して鮎釣り業界を盛り上げるべきだ、という考えは間違っているのでしょうか?

鮎釣り人口を増やすための啓蒙活動を

鮎釣り教室や初心者講習会をおこなっているメーカー、漁協には今後も続けてもらいたいものです。

また、影響力のある大手メーカーにおいては、鮎釣り人口を増やすために積極的な啓蒙活動をおこなうことを願って止みません。

一部の愛好家だけが喜ぶ高級竿の開発のほうが大切なのかもしれませんが、鮎釣りがこのまま廃れてしまっては全てがなかったことになるのと同然ではないのか、と思いますがいかがでしょう。