コロナ禍における、全国を対象に県をまたぐ移動の自粛が6月19日に緩和されました。
ただ、第2波、第3波への懸念から登山道や海水浴場の閉鎖を決めた地域もあるなど、手放しで喜べる状況でははく、慎重な行動が求められています。
アウトドアスポーツを推進している10の団体が共同で、ウィズコロナ時代における野外活動ガイドラインとして「#ステイコネクテッド – 自然と適切につながるための6つのヒント」を策定、共同提案しています。
釣りにおいても参考になる内容になっているので紹介しておきましょう。
「#ステイコネクテッド – 自然と適切につながるための6つのヒント」
「#ステイコネクテッド – 自然と適切につながるための6つのヒント」は、ウィズコロナの時代において、自然と適切なつながりを保ち続けることを奨励する目的で策定したガイドライン。
アウトドアスポーツを推進している10の団体によって策定、共同提案されました。
賛同いただける方は、ハッシュタグ「#ステイコネクテッド」をつけてSNSで拡散してもらいたいとしています。
コロナ渦の状況下で、釣り師においても参考になる内容です。
鮎釣り師の目線で紹介していきましょう。
出発前に現地の状況を調べよう
新型コロナの感染状況や医療機関の状況など、都道府県によって異なる場合があります。
切迫している状況の都道府県には、不要不急の外出は控えるべきでしょう。
今後の感染状況のニュース等はしっかりとチェックし、感染が拡大しつつある地域の川へ行くのはやめておくべきです。
事前にしっかり計画しよう
手指消毒液やマスク、フェイスマスクなどをしっかりと準備しておきましょう。
忘れてしまったでは済まされない状況であることを、肝に銘じておくことが重要です。
オトリ屋はもちろん、コンビ二等に立ち寄る際も必ずマスクをしましょう。
身近なフィールドで過ごそう
自分が100%感染していないとは言い切れないはずです。
鮎が釣れる川は全国にたくさんあります。
このような状況下で、わざわざ遠征してまで鮎釣りしに行く必要があるのでしょうか?
行動範囲を広げずに、なるべく近くの川で楽しむのに留めておくべきです。
フィジカル・ディスタンスを実践しよう
釣り場であっても、咳き込みと飛沫が届く範囲で密になるのは危険です。
感染者が咳き込んだ空気を吸えば、室外であろうと感染します。
仲間との集まりや例会など、必要がなければやめておくべきです。
鮎釣りは1人でも楽しめます。
安全第一で行動しよう
無茶をしてケガなどすれば、新型コロナで切迫した状態である医療機関の迷惑になります。
体調に不安がある状態で川に行くのもやめておきましょう。
けが人や体調の悪い人に対応する人から感染する可能性があるほか、自分が感染者なら移してしまいます。
誰にも一切迷惑をかけない万全な体調と、けがする危険性のない安全な場所で釣りを楽しみましょう。
自然にダメージを残さないこと
ごみを川へ捨てる行為はもってのほか。
釣りを始める前より、きれいにして帰りましょう。
ごみと一緒にコロナウイルスを残していく可能性も捨てきれません。
その川を愛している地元の方、川を管理している漁協組合のスタッフなどに敬意を払う行動を心掛けましょう。
【共同提案団体】
- 一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(共同提案統括団体)
- 公益社団法人日本山岳ガイド協会
- 山岳医療救助機構
- NPO法人自然体験活動推進協議会
- 一般社団法人日本アウトドアネットワーク
- 公益社団法人日本環境教育フォーラム
- NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟
- Leave No Trace Japan
- 日本トレイルランナーズ協会
- 一般財団法人トレイルランニング協会
出典:一般社団法人コンサベーション・アライアンス・ジャパン(CAJ)事務局
不安に思っている人がいることを肝に銘じよう
鮎釣り師には目の前の川、鮎しか見えていないのかもしれません。
しかしながら、川の流域には暮らしている住民がいます。
釣りに興味を持っていない地元民にとっては、迷惑以外の何物でもないかもしれないのです。
県をまたぐ移動が自粛されていた5月に、解禁した西日本の川へ首都圏からわざわざ鮎釣りに行く人をSNS等で見かけました。
「自分は大丈夫」「自分は感染しない、感染させない」ではないのですね。
地元の人にとっては、感染者の多い首都圏在住の人間が訪れること自体が不安で心配、怖いわけです。
県をまたぐ移動の自粛が緩和されましたが、今後の第2波、第3波の影響によっては、また状況は変わるかもしれません。
自分勝手な解釈で行動するのはやめましょう。
政府や自治体が示すルールには従いましょう。
釣りに無関係な地元民からはよく思われていない、と考えて行動するべきと思いますがいかがでしょうか?