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編集部コラム

【編集部コラム】川からブラックバスがいなくなる日はくるか?ブラックバスを駆除して川本来の生態系を取り戻そう!

アユのいる清流にブラックバスの姿が……
鮎師にとっては嘆かわしい光景ですね。

ブラックバスは北米原産の淡水魚で、もともとは日本にいなかった外来種です。
戦前に食料対策の一環として芦ノ湖に持ち込まれたのをきっかけに、瞬く間に全国の湖沼川に広がりました。

外来魚論を語るとき、バサーを中心としたブラックバス擁護者が必ず言うのが「じゃぁ、コイは?ニジマスは?」。

そうではないのですよ。

従来その川や湖で暮らしていたフナやアユ、ワカサギなどの在来種がブラックバスに駆逐されていったことが問題なのです。

コイだってニジマスだってアユへ影響を与えているかもしれませんが、ブラックバスの比ではありません。

コイが川にいることが問題なら、とっくにアユやウグイは絶滅しているでしょう。
問題は、ブラックバスの貪欲な食欲なのです。

ブラックバスが爆発的に増えた結果、日本の生態系ピラミッドはもろくも崩れ去りました。

ブラックバスによる被害がもっとも多いのが「アユ」

ブラックバスと一口に言っても、2種類あります。
「オオクチバス」と「コクチバス」です。

オオクチバスは文字通り、大きな口が特徴で主に湖や沼、大河川の流れが緩い場所などに生息しています。

一方、コクチバスはオオクチバスよりスマートな体型で泳力があり流れに強いのが特徴。
低温下でも積極的に活動するとされており、アユ釣りのポイントとなる中流域から上流域まで広く生息しています。

少し古いですが、2015年の「全国内水面漁協協同組合連合会」による調査によると、コクチバスによる漁協権魚種の中でもっとも影響を受けているのが「アユ」です。

次にウグイ、オイカワと続きます。

ブラックバスを放流すると逮捕も!

2005年に施行された「特定外来生物法」では、ブラックバスの運搬や飼育は禁止されています。

実際、釣ったブラックバスを車で運んだ釣り人が特定外来生物法違反の容疑で逮捕される、という事件も発生しています。

また、再放流を禁止する条例も各地で制定されており、釣ったバスをそのままリリースしてはいけないのです。

一昔前は釣り番組でバス釣りを扱う際、「大きくなってまた楽しませてくれよ」と言いながら釣ったブラックバスをリリースしている光景がよく放送されていました。

今は、そんなシーンは絶対に放映されません。
「条例違反では?」「責任者呼んでこい!」みたいな騒ぎになるからですね。

商売のためには「臭いものにフタをする」ような釣り業界の体質もいかがなものか、と感じています。

積極的に駆除している漁協もある

ブラックバスを積極的に駆除している漁協組合もあります。
2015年の「全国内水面漁協協同組合連合会」の調べでは、回答のあった476河川のうち駆除している漁協は124。

現在ではもう少し増えているかもしれません。
ホームページ等で積極的に駆除参加を呼びかけている漁協もあるので、近隣の漁協ホームページをチェックしてみてください。

また、同調べによると、2015年時点で釣り人や組合員からブラックバスを買い取っている漁協数は27あります。

ネットで検索すれば、いくつかヒットします。
島根県江の川、山口県佐波川、長野県上田市の上小漁協協同組合、栃木県那珂川など……

現在でも買い取っているのか、買い取り時期はあるかなどは不明なので興味があれば問い合わせてみてください。

買い取ってくれる漁協が近くにあると便利です。
駆除とはいえ、釣ったブラックバスをそのまま放っておくのは「不法投棄」になります。

引き取ってもらえる場所がなければ、自宅に持ち帰って可燃ごみで処理しなければなりません。

きっと、奥さんに嫌がられるでしょうね。

そんな意味でも、買い取ってくれる漁協は貴重な存在です。
お近くにそんな漁協があれば、ぜひブラックバスを駆除して持ち込みましょう。

バス釣りセットで産卵前のブラックバスを退治!

ブラックバスの駆除でもっとも効果が高いのが刺し網による捕獲です。
しかしながら、個人で駆除する場合はやはり「釣り」でしょう。

巨大な湖と異なり、河川では比較的ブラックバスを釣りやすいです。
バサーが使用するような専用タックルでもなくても十分釣れます。

できれば、春の産卵する前に駆除するのがベストです。
ブラックバスの産卵は水温などの関係で場所によって異なりますが、おおむね4~7月。

ブラックバスは1回の産卵で、2,000~20,000粒の卵を生むとされています。
したがって、駆除するなら秋から冬の時期、春が訪れるまでの産卵前なのです。

ブラックバスが産卵する前に徹底的な駆除活動をする。
これを毎年繰り返していれば、いずれ川からブラックバスがいなくなる日もくるかもしれません。

オフシーズンの暇つぶしにもなりますし、安価なバス釣りセットでバスを駆除してみてはいかがでしょうか。